第13話 異種姦?

「どこの組織の人が創ったかは解らないけど、ずいぶん趣味が悪いわね」


 紫藤の前に居る緑の巨人は両手を広げ威嚇する。


「ぐぎゃぎゃがぎゃあぎゃがやがや」

「言葉すらまともに話せない下劣な物ねえ」


 もし翻訳するなら、お前を犯す殺すとでも言っているだろう。


 裸の巨人は、人の腕ほどのブツを揺らす。先走った液体がぴこぴこと跳ねる。


「っぎゃ――ぎゃ? ぎゃぎゃぎゃ」

「ふっふっふっふ。動けないでしょ?」


 突き出した握り拳、その人差し指だけを立てる。すると巨人の右腕の二の腕の先からが消える。


「私は時空の魔女よ? 時空系の能力者の最上位者。あなたの腕の先は別の空間に繋げたのよ。ふふふ、引き抜けないでしょ?」

 

 じたばたもがき、何とか腕を引き抜こうとするが抜けない。

 その場から動くこともできない。


「でね? その空間の入り口を閉じたら……どうなると思う?」

「ぐぎゃ!? ぎゃぎゃぎゃ」

「むーだ」


 中指も立て、人差し指とくっ付ける。


 ぷしゃっと血しぶきが舞い、巨人の腕が無くなった。


「じゃあもう一度」


 また人差し指だけを立てる。

 今度は残った腕と両脚が消えた。脚が消えても立っていられるのは繋げた別の空間で足が着いているからだ。


「ぎゃぎゃぎゃ!!」

「は・な・せ――かしら?」


 紫藤は笑う。


「えい♡」

「ぎゃやややややや!!!」


 中指を立てるとついに四肢が無くなった。

 仰向けに倒れ、こひゅ、こひゅうと息をする巨人。


「ふふふ、そんな状態でも起つのねぇ」

 巨人のブツはまだ、天を刺す勢いで起っている。


「そんなあなたにご褒美をあげるわ♡私の処女はダメよ」


 人差し指をブツに指す。

 すると根元から消えた。


「ぎゃ、ぎゃあ♡ぎゃあ♡」

「ふふふふふふ! 本当に欲望に忠実ねえ」


 どこかに繋げたブツは、何かに挿入された。


 紫藤は指を上下に動かし、すると向こう側の入り口が上下に動いた。


 十分ほどだろうか。巨人が幸せそうに果てた。


「イったのね♡だったらこれを潰すわね」


 いつの間にか彼女の左手には心臓が握られていた。

 握りつぶすと、巨人は血を吹いて絶命した。








「ただいま~」

「お、お帰り……んん♡」

「ど、どうした?」

「な、なんでも無いのよ♡お願いだけど、風呂を沸かしてきて♡」

「ああ……」


 消失の魔女、茜が家で悶えていた。

 義理の息子が去ると。


「あの小娘! はあ、はあ……ん♡ぜったいころしゅ」

 ぶしゅうう。彼女の中で何かが果てた。

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