スクワレナイ

太一

第1話

僕は雨の日に生まれたと聞いた


白髪で黒と赤の合わさった不気味な眼

今では便利な邪眼


最初はとても辛かった記憶が朧気に残っている。

父はおらず母には殺されかけ、村の人間達には怖がられいじめられ石を投げつけられたり


でも…ある日僕は邪眼の使い方を理解した。


その日も僕が生まれた日と同じ雨の日で

特に強い豪雨だった僕は何時ものように村の外の魔境の洞窟にいた。


すると偽人フェイカーというモンスターが来たんだ。眼の部分は、人種と違って木の洞のようにくぼんでいた。


僕は怖くても目がそらせなかったんだ。


そらしたら死ぬ。そうした感のようなやけに確信めいた想像が頭をよぎった。


そうしたら偽人は、塵になってしまった。


僕の崩壊の眼によって。


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スクワレナイ 太一 @ISLAND214

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