第11話 佐藤女史から


 備品庫室で月一度の棚卸をしていると、美紀から、お父さん電話。スマフォは机に置いたままなので、席に戻り、着信を見たらあの佐藤女史からだった。掛け直すと、今、東京に来ています、お会い出来ますか。いつでも大丈夫だけど。

 逆に、自見から、話すことがあるので、良かったら家に泊まりませんか、と言うと、じゃそうさせて頂きます。

 美紀に、愛ちゃん今日家に泊まりに来るけど、美紀ちゃんはどうする、私も由香を連れていきます。

 良子の喜ぶ顔が目に浮かぶ。

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