宵闇
明日の希望を見出すために生きてる筈だ。
なのに見出せず、あまつさえ絶望を見出している。
何も考えずにどこかへ旅に出たい。
旅に。
誰も居ない街まで。
旅に。
旅に出たい。
そうだ。
神様の手のひらの上で踊ってやろうじゃないか。
だって、
どうせ僕らにはそうすることしかできないんだから
ね。
でもそれって、本当なのかなぁと僕は1人、夜道に呟いた。
誰にも聞かれることなく言葉は夜に吸い込まれていく。
宵闇はブラックホールみたいだと僕は少し思った。
ここで何を言おうが吸い込まれて出てこないのだから同じだと。
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