思い出は色褪せずに

君を待つ。

空を仰いだ僕は問う、

「いつまで僕は待てばいいのか」



僕の心に穴が空いた。


その穴はきっと今までの幸せな生活だ。


昨日で終わってしまったもの。

正確には3月26日で終わったもの。


何でも埋まらない穴はそこ。


穴はいつまであるのだろう。


それを待つ僕はいつ終わるのだろう。


そして僕は空を仰ぐ。

君は英語でyouだから、複数型になる。ただ、単数にもなる。


それは......何でもないこともある。



初夏の風にあの頃の僕らを見た。


僕らの日々は永遠だ。


何も変わりはしない?そんなことは無い。

変わってはしまう。


けど、思い出は変わらない。色あせても美しく残り続ける。


僕らは止まってるわけにはいかないんだ。


まだ進む。まだまだ進む。


いつかまた会える日まで。

またいつか道ででも会ったら笑ってあの頃のように話そう。

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