春の音
花の咲く日を想っている。
蕾のまま燻って早3年。
3/26、そう明日、花咲くことを祈っている。
春だから、
春だからこそ咲ける花がある。
夏に咲いたあの花でなく、冬に1度だけ咲いた
あの花でなく、春に咲く花。
それをずっと想っている。
最初で最後の春吹雪。
現実の花と、幻想の花が咲き乱れることを私は願う。
だって、最高の仲間と散る最後の春だ。
そう、毎年咲くはずだったあの花が咲かなかったこの2年間、悲しさと寂しさと悔しさと向き合ってきた花たちは蕾のまま、いつか咲く春のことを想っていた。
それが叶う。
叶うはずだ。
だから私はその花が散る前に、そして咲く前に音を憶う。音楽だけは裏切らない。
才能とか努力とかそんなものは裏切るかもしれないけど音楽だけは裏切らない。
だから私たちは背中を預けて咲く、奏でる。
ミスだってその時の私たちの個性だ。
愛すべき無駄は沢山ある。
無駄から生まれた素晴らしいものは沢山ある。
だから信じて。
安心して咲くがいい。
待っている。そして祈ってる。
綺麗な花が咲くことを。
そして私たちは咲かせた。
涙色の花を。
その花の花言葉は希望だ。
私たちの未来だ。
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