夕暮に揺れる

勉強ばかりの毎日はもうさすがに飽きました。


やめちゃいたいけど創作をするためにはそういう訳にもいかない。


難しいね。どっちかにしてほしいよ。


どっちかにしない?



鏡の中の、飾った自分を、紙に書いて投げ捨てた。


嫌いだと思って、嘘を吐いて、明日が壊れて欲しいとさえ思った。


夕暮れの光と、夕凪の街と、雄黄に染まる情景と、


消えたい想いと、消せない想いと、消えてくれと願う想い。


音のなる記憶と、落とした記憶と、大人になりたかった記憶


雨空の下余った言葉と甘い匂いに明日を向けずに過去を見る。


それでもいいと誰かが言ってくれるまで。


それがいいんだと誰かが言ってくれるまで。




そんな現実味溢れる想像。

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