第5話アイドル誘拐事件

私は渡辺貴寛わたなべたかひろ。助手の松高寛樹まつたかひろきと共に私立探偵をやっている。世間からは、神探偵かみたんてい貴寛と呼ばれている。


「貴寛さん、マイワールドのライブ見に行きましょう。」

「なんだそれ?」

「えっ、知らないんですか?!今、超人気の男女4人組アイドルグループですよ。」

「なるほど。依頼とかもないし、久しぶりにライブに行ってみるか!!」

「やった!!」

貴寛たちは、車でライブ会場に向かった。


「やっと着いた~。しかし、混んでいるな。おい寛樹、ライブは何時からだ?」

「7時からです。」

「あと、2時間半もあるのに。」

「人気だからね。」

その時、パトカーがきた。


「ん?警察。」

「何かあったんですかね?」

「行ってみるぞ。」

「分かりました。」

貴寛たちは、警官の後を追った。警官はマイワールドの控え室へ入っていった。貴寛たちも中に入っていった。


「すみません。」

「あれ、貴寛探偵。どうして、ここにいるんだ?!」

「ライブに見にきたんですよ。そしたら・・・。」

「そうだったのか。」

「で、何かあったんですか?松山警部。」

「実はな・・・。」


なんと、マイワールドのメンバー三原夏子みはらなつこ秋山陽菜あきやまはるなが誘拐されたのだ。いつまでも来ないメンバーを心配して、同じメンバーの伊藤陸斗いとうりくと高橋海斗たかはしかいとが電話したが繋がらなかったという。その時、三原夏子と秋山陽菜を誘拐した3000万用意しろ!警察に言ったら、コイツらの命はないと思え!!と、犯人からマネージャーの田中真人たなかまさとのスマホに犯人から電話があったのだ。

「なるほど。」


警察は、逆探知の準備をした。

「いいですか、真人さん。なるべく、長く話してください。」

「はい、分かりました。」と、犯人に電話した。

「3000万は用意できたか?」

「用意した!2人は無事なのか?」

「あぁ、無事だ。俺が今から言う場所に金を1人で持って来い!もし、警察に通報したら、コイツらの脳天をぶち抜いて殺る!!」

「分かった!!」

「6丁目の・・・。」と、犯人は場所を伝えると電話を切った。


「よし、我々も変装して現場に向かうぞ!!」

松山警部たちは現場に向かった。真人は犯人に電話した。

「着きました。」

「1人で来ただろうな?」

「はい。」

「よし、砂場の端っこ側を掘れ!ビンの中に入っている地図の場所まで来い!」

「分かりました。」

真人は車で地図の場所に向かった。松山警部たちはその後を追った。


10分後、廃工場に到着した。真人は中に入っていった。松山警部たちは車内で真人の服に付けた小型盗聴器で会話を聞いた。


「1人で来ただろうな?」

「はい。早く2人を返してください。」

「その前に金だ。」

「分かりました。」と、3000万入ったバックを渡した。

「2人を返してください。」

「それはできない。」

「なぜです?」

「俺との約束を破ったからな。」

「私は1人で来ました。」

「噓ついてもダメだ。お前の行動はずっと見ていたからな。ということで、この美しい2人の命はない。」と、青木拓宏あおきたくひろは2人に銃を突き向けた。その時、バーンと銃声が鳴り響いて拓宏は腕を撃たれた。


「誰だ!!」

「渡辺貴寛と。」

「助手の松高寛樹だ。」

そこには貴寛と寛樹が銃を構え立っていた。

「松山警部、突入してください。」

「よし突入!!」という合図がし、機動隊が突入して来た。青木拓宏とその仲間は逮捕された。


「貴寛さん、寛樹さん本当にありがとうございました。」と2人は言った。

マイワールドのライブは時間通りに開催された。客は事件のことは知らずに楽しんでいた。貴寛と寛樹も楽しんだ。


「あ~楽しかった~!!貴寛さんまた行きましょう。」

「あぁ!次は事件起こらないといいな。」

「大丈夫ですって!!」

「そうだったな!!ハハハ。」


次はどんな難事件が2人を待っているのだろう?


                《続く!!》

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る