第6話クリスマスプレゼント爆弾事件(事件編)
SY刑務所でのこと。ウー、ウー、脱獄者、脱獄者!と、警報アナウンスが流れてきた。警官たちはすぐ追いかけにいったが逃げられてしまった。松山警部もすぐに駆けつけた。
「で、脱獄した奴は誰だ?!」
「元暗殺組織フォックスのリーダー、ゼブラです。」
「なんだと?!もうすぐでクリスマスというのに最悪だな。」
そう、もうすぐで子供たちが楽しみに待ちわびているクリスマス!なぜなら、良い子にしていたらサンタさんからほしいプレゼントがもらえるからだ。そんな楽しい年に一度のクリスマスの時に、あの凶悪爆弾魔ゼブラが脱獄したのだ。
ゼブラが脱獄して1週間のこと。警視庁で1通の
「クリスマスの夜、ささやかなプレゼントを贈る。これは嘘じゃない。その証拠に12月24日クリスマスイブにSYデパートで2時にデモンストレーションを行う。」
12月24日クリスマスイブ、街はクリスマスケーキを予約する人やサンタさんにもらいたいプレゼントを選びにSYデパートにくる子供連れの家族で混んでいた。松山警部たちは手分けして爆弾を探した。しかし、爆弾は発見されなかった。それどころか、予告時間になっても爆発は起きなかった。松山警部たちは、ゼブラに躍らせられたのだ。
松山警部たちは撤収した。
子供たちは早く夜になるのを楽しみに待ちわびていた。
夜になると、子供たちはサンタさんに手紙を書いてプレゼントがくるのを楽しみにして眠りについた。
12月25日クリスマスの朝、東京都柿原市の住宅街で事件は起こった。被害者自宅の近隣住民から消防署に、
「隣の家が燃えているの!すぐに来てちょうだい!」と通報があった。消防隊は急いで現場に向かった。
10分後、現場に到着。警察も到着した。火は大きく燃えていた。消防隊はすぐに消火活動を始めた。消火活動をしている間、警察は通報した隣の家に住む女性から話しを聞いた。
「この家に何があったのですか?詳しく話しを聞かせてください。」
通報した女性はその時の状況を詳しく話した。
「あれは確か、午前9時頃だったわ。私が子供たちの朝ご飯とクリスマスケーキを作っている時だったわ。突然、爆発したような音が聞こえたから気になって外に出たら、この家が燃えていたの。そして、消防署に通報したのよ。」
「ありがとうございます。ご協力感謝いたします。」
火は2時間後に消し止められた。そして、警部たちと鑑識は現場検証を行った。現場からは、この家に住む家族と思われる5人の遺体が発見された。台所に行くとテーブルの上に、爆発で結構なダメージを受けている小包が置かれていた。警部はその小包を鑑識に回した。鑑識は徹底的に調べた。
数分後、鑑識の結果が出た。
「松山警部、調べたところ爆弾は小包を開けたと同時に爆発する仕組みになっていました。」
「やはりそうか。」
「しかし、差出人は分かりませんでした。」
「大丈夫だ!!差出人は分かっている・・・。」
「もしかして、ゼブラですか?」
「あぁ、多分な・・・。」
「もしかしたら、別人物かもしれないじゃないですか?!どうして、ゼブラだと・・・。」
「これをみてくれ。」と、玄関前に落ちていた紙切れを見せた。
「・・・これは?!ゼブラのZマーク!!」
そう、爆弾箱を送り殺した犯人は今も逃亡しているゼブラしかいないのだ。
「しかし、なぜ予告した昨日じゃなくて、今日なんですかね?」
「それは分からんが、殺ったのは奴だ!」
「必ず!!奴を捕まえるぞ!」と、松山警部は全員に気合いを入れた。
警部たちは、現場の外に出てもう一度、通報した女性に外に出た時、怪しい人物を見なかったと聞いてみたが、
「いいえ、そんな人はいなかったと思います。」と言われた。松山警部は、
「そうですか。ご協力感謝します。あと、小包にはくれぐれもお気を付けください。もしも怪しい小包が届いたら110番通報してください。」と、お礼と注意喚起を伝えた。
その日のお昼のニュースでも、
「怪しい小包が届いたり、怪しい人物を見かけたらすぐ110番に通報してください。ご協力をよろしくお願いします。」と、東京都に注意を呼びかけた。
その数分後、
「怪しい小包が届いたわ。」と警視庁に通報があった。
でも、現場に行って確かめてみると爆弾の小包ではなく、普通の配達物だった。そんな電話がかかってくるのだ。
午後3時、その電話は突然かかってきた。
「やあ、どうも。俺様を捕まえることができるかな?ゲームの続きを始めようか。楽しいクリスマスは夕方までだ。」
ゼブラからだった。警察たちは逆探知の準備をした。松山警部は逆探知ができるように、長く会話をした。
「ふざけるな!!絶対に捕まえてやる!!」
「ハハハ、そんな君たちにプレゼントをしよう・・・。」
「プレゼントだと・・・?」
「今から3時間後の午後6時、東京の鏡でサプライズショーを行う。それまでにお前たち警察は、俺様を捕まえられるかな?楽しみに待っているぜ!」と言われて電話を切られた。
「逆探知はできたか?」
「いいえ、車で移動しているので正確な位置までは分かりませんでした。」
「クソ!!しかし、奴が言っていた、東京の鏡とは一体どういう意味だ。」
松山警部は悩み続けたが、分からなかった。そこで、神探偵渡辺貴寛にこの意味を解き明かしてもらうべく、貴寛探偵事務所にパトカーで向かった。
≪続く‼≫
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