第3話真夏の海(前編)
私は
「貴寛さんが、海水浴に行きたいと言うとは思いませんでしたよ。」
「最近、事件なとで忙しかったからな。さすがに人が多いこんな美しい海で事件なんて起こらないと思うからな。」
「それに、たくさんの美女がいるからな!!」
そう、貴寛は大の女好きだった。
「貴寛さんって、本当に女好きですよね?」
「そう言うお前はどうなんだ?」
「俺は、女性にはあまり興味ないっすね。」
逆に、寛樹は女や恋愛には興味なかった。
「せっかく海水浴に来たんだから泳ぎましょう。」
寛樹は、貴寛を泳ぎに誘った。そこに2人の若い女性が貴寛に話しかけてきた。
「すみません。もしかして、あの有名な神探偵の渡辺貴寛さんですか?」
「そうですが。あなたたちは?」
「私たちは、青山大学3年の推理研究部なんです。私は
「私は
「そうでしたか!!」と言って、貴寛は2人と握手した。2人は大喜び。貴寛は、
(こんな美人な大学生と出会えるとは、な。やっぱり海は最高!!)と思いながら、ニヤニヤしていた。寛樹は、
「貴寛さん、また変なこと考えています?」と言った。
「何も考えていないよ!!」と、ちょっと怒った口調で言った。
「ならいいんですけど。」
すると、奈美子が寛樹に話しかけてきた。
「あなたは、格闘技で犯人をやっつけるという助手の松高寛樹さん。私ファンです!!握手してください!!」
「私もファンです!!握手してください!!」
「そうですか。いや~、照れるな。」と握手した。その後も貴寛たちは、女子大学生と話しで盛り上がっていた。
「それしても、あの男2人は遅いわね。」と奈美子が言った。
「奈美子、帰ってきたよ。」と里美は男2人を指差した。
「もう、遅いわよ。何処に行ってたの?」
「ごめん、奈美子。ちょっとこいつと散歩に。」
「また、きれいな女を探しに?」
「ハハハ。そんなことよりこの人たちは?」と笑って誤魔化した。
「この人たちは、神探偵渡辺貴寛さんと助手の松高寛樹さん。」
「あの有名な!!俺は
「俺は
貴寛たちは、2人と握手した。
「今、貴寛探偵が解決してきた事件の話を聞いていたの。」と里美が言った。
「いいな。俺たちも聞きたいよな?慎介。」
「俺も聞きたい!!」
「じゃ、みんなで海の食堂でご飯でも食べながら話しましょう。」と貴寛は言った。
海の食堂で1時間半、話で盛り上がって貴寛たちは海に泳ぎに行った。さっきまで普通に泳いでいた慎介が突然溺れた。大学生たちは、
「溺れたマネ上手いな。」と言っていたが、明らかにマネではないと貴寛は思った。
「おい!寛樹、手伝ってくれ!!」
すぐに2人は慎介を陸へ運び、心臓マッサージをした。
「あなたたちは、警察と救急車に通報してください。」と寛樹は言った。大学生たちは、急いで通報した。10分後、警察と救急車が到着した。だが、慎介は死亡が確認された。検視の結果、
貴寛は、(本当に事故なのか?)と頭の中で何かが引っかかっていた。
果たして、これは事故なのか?それとも、事故に見せかけた殺人なのか?
《続く!!》
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます