第14話 時間は、戻せない
あの頃ああだったらな...誰でも一度は、考えた事があるだろう。しかし、もうそのあの頃に戻る事は、できないのだ。
こんなはずじゃない、本当の私は...何度、心の中で思っただろうか...
昔の私を知る人が今の私をみたら、別人のようだと言うだろう。でも、私自身、物事の捉え方、感じ方、思考自体、全く変わっていない。
感情を表に出すか、出さないかで、人格が全く別人のようになってしまう。
本当の自分を守る為、自分を圧し殺し、いつしかそれが本当の自分になってしまった。
果たして、それが良かったのか悪かったのか分からない。あの頃の私がいなければ、今の私は、存在しない。人と話せる事がこんなにも楽しくて、幸せな事だと感じる事もなかっただろう。場面喊黙症が治ったとは、言い切れないが、今、住んでるところでは、誰も私の過去を知らない。だからこそ、私が学生時代に場面喊黙症で苦しんだ事など、こうやって誰かに発信
しない限り、誰も知る事は、ないだろう。
失われた青春 @ao-riku
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