第45話 断罪 6

 俺が怖いと言うケルバンに、俺は思いっきり蹴るの頭をひっぱ叩いてやった!あたりまだろ?俺はお前らの主だぞ!

《バチン》

 と、軽い音がケルバンの頭からした。


「いっ、いってぇーーなにすんすか!ルーク様!」

「喧しい!俺は怖くねぇ」

「い、いや…なにも叩かなくても…謝ったすよ?俺は」

「ふん!おまえここで転がる男らは、女を食いもんにして無理やり犯したんだぞ?そっちの方が何倍も怖いだろ?ったく侵害だ!」

「……嫌、ルーク様は、違う意味で恐いすっよ!」

「え?マジ?チェスコ俺恐いの?」

「……それについては、ノーコメントでお願いします。俺は死にたくないので!」

「ほぅ…俺は恐いんだな?ふぅ~ん」


 まぁ、いいやここで遊んでる場合ではないしな。

 さて、これからどうするなか?


「おい、あ誰かこの村の責任者いるか!」


 俺達が騒いでいたので、ぞろぞろといつの間にか人が集まって来てるし。

 様子を伺ってるなら丁度いい呼び出すか。


 俺が声を上げて「ここに、責任者はいるか?」と、声を掛けると間抜けにも隊長と懇意にしていたと言う男が出てきた。

 …………馬鹿なんだな。


「私が責任者というか。その転がる隊長と、懇意にしてた者だ!これは一体なんだ?そしてあんたは?綺麗な見てくれだがあんた貴族か?」

「………お前がこの村の代表か…」

「ああ、そうだ」

「なら、ここに村を作ったのは、お前とそこに転がる隊長らと話し合ってか?」

「ああそうだ!」


 これは随分と潔いねぇ……。

 自分が責任者だと名乗ったぞ。

 ……本当に馬鹿なんだな。


「そうか、なら、お前も罪人だな。後はお前に加担してる人間は?全員ここに居るだろ?というか男は全員だな?おい!こいつら全員縛り上げろ!」

「なっ!に、逃げろ!お前ら!」


 男の一言で、バタバタと村が騒がしくなるが…出れねえよ?結界を張ってるからな。


「え!で、出れねぇ!なんだこりゃ!」

「おい!村長出れねえ!」


 あちこちで、村から出られないと声がする。

 ああ、煩いなぁ……。


「出れないだろ?」

「うちのボスは、すげぇんだよぉ~バアーカ」

「……無理だな。ハハハ面白い。ルーク様なにしたんです?まぁ、分かりますが…」


 なら聞くな!


「さてさて……ハンスいるかぁ!」

「はい!居ます!マーキュリー連れてきてる?」

「ません!」

「……戻って連れて来い!」

「承知!」


 ハンスが結界すり抜けて、城に戻って行くのを目で追うと…。

 また、影が俺に話し掛けてくる。

 今度は誰?


「ルーク様?マーキュリー達を呼んでどうするの?」

「リンク……お前か。おい!マシュー!このお子様に説明!俺は無理!」

「ひ、ひどぉい~!ルークさまに聞いてるのにぃ!」

「マシュー早くしろよ?俺は向こうに行ってる」

「は、はい……。リンクこっち来い」

「ええ」


 あれは放って置く。

 さて、俺は……。


「ルーク様!村人…男供を全員捕まえましたが……。漏れが有るかも知れません!」

「ん、分かった。いま探す……」


 マップ……この村の男探索表示赤…。

 するとまだまだ居る。


「サンズ!彼処の左端の建物に5人!チェスコ!右の……彼処陰に一人!バルカン!ここから真っ直ぐ行くと、娼館に…三人隠れてる。それとケルバン男娼館に二人いるぞ!」

「はっ!トレバン!行くぞ!」

「分かりました!おい、リンク、マシューこっち来い!」

「俺は……メンサス!いくぞぉ男娼館だってよ!ったくよぉ気の毒に……」


 だよなぁ……だけど可哀想だとは言わない方が良さそうかな?


 哀れだと思われるのも……、プライド有るなら言われたくないだろうからな。


 そこは微妙だよなぁ。


「とりあえず取っ捕まえたら、ここに転がせよぉ」

「「「「「はっ!」」」」」


 よし、後は……被害者の保護は、マーキュリー達が来てからかな?


 保護したらどうするか、一応町には連れて行くか。

 そこからは父上達と相談かな?


 メイドに成れそうなら、2~3人引っ張るかな?

 でも…それも問題があるか?


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