第43話 断罪 4
「ふぅ……。喜べ!ゲルマン、アルトマ!お前らの家は取り潰しだそうだぞ?てか、ここに居る全員の家は全て取り潰しだ!ハハハ。それとお前らの子どもたち全員、娼館に売るそうだ!何処かのスケベに遊ばれるなんて……可哀想に…?父親が悪さをするから、お前らの子どもは前らに遊ばれた子供と、同じ目に会うんだなぁ?お気の毒様です」
自業自得だな。
「そ、そんな……ルーク様、それだけは、それだけは……お許しください!」
「わ、私はどうなっても構いません。で、ですから娘だけは…た、助けて!」
「隊長さん……副隊長さんもか…。助けてとルーク様に言うその前にさっ!助けてと言った女の人達に、あんたらはなにしたの?言ってみろよ?」
「おお、マシュー!大人の発言!」
「ルーク様、茶化すな!」
「………はい!どうぞ続けて」
「で、助けてって言われなかった?」
「そ、それは……」
「………」
「言われたろ?泣いてなかった?それ、無視して遊んだんだろ?そしたら自業自得だよね?ねっルーク様……」
「ハハハ。いい年した大人のオヤジが、子供に説教されるのはどんな気分?教えろよ?因果応報なんだよ!屑」
「「そ、それは」」
「主、そろそろ我は飽きたぞ!胸くそ悪い話を聞かせおって!」
「仕方ないだろ!こいつら、屑なんだからさ。あっ!そうだ、ここで元の姿に戻って暴れてもいいぞ?」
「お!それは誠か?我らが暴れれば死人が出るぞ?」
「……そ、そうだった。それは?それで問題か……」
呑気に話してるがそれなりに怒ってるね?この二人も。
「で、どうするのだ?」
「ちょっと待ってな?すぐにサンズが、応援呼んで来るから………」
お!来たか!だがこの部屋狭いな。
なら、この二人は窓から落とすか?
けり落としてやりてぇ!
(ルーク様!応援連れて戻りましたがどうしますか?)
(一応さっ!外で彷徨く隊員たち全員縛って…あの広場に連れてこい!)
(広場?あの?)
(悪い!村の中心に広場があるそこに連れて来いよ。だが、ちゃんと縛れよ?)
(り、了解しました!)
「よしこれでいいか。なら、外に出るぞ!そいつ縛るぞ!ほらマシュー、ロープ!」
「おっと、なら縛りますよ!あんたおとなしくな!」
「お前もだ!ゲルマン!糞が」
「は、離せ!我らはなにもしてない!離せ!」
「わ、私はなにもしていない!全部隊長が考えて指示したんだ!私は悪くない!ルーク様お願いです!助けてください!」
「駄目だろ?そんなことを言っちゃ!泣かせた子供が報われないぜ?ほら外にでろ!オルタ外にこいつらをだすから、他の兵士を頼んでいいか?」
「なに、気絶させるのか?」
「まぁ、そんな感じかな?」
「だが、力加減間違えるとやばいぞ?」
「まあ、それはそれでOKだ」
「………分かった」
「おお、ストレス発散していいのか?」
「構わんよ?任せる」
オルタたちと話をしながら、部屋の外に出ると騎士達の数人が俺を襲って来た。
が、オルタ達が襲って来た騎士を瞬殺してた笑える!
全く……こっちはお前らの雇い主なんだが?
それを忘れて、好き勝手して俺を襲ってくるなんてこの環境にすっぽりと嵌まってやがる。
本当胸くそ悪いったらありゃしねぇ!
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