第15話 ドラゴン追加……って?

 オルタ達には、確か…魔物を討伐に行かせた筈だけどなぁ~。


「ええっと……オルタ?そいつは誰だ?」


 見た目はイケメン!オルタ達とそう見た目が変わらないし、しかも髪がグリーンだ。

 ………もしかして……ありえるのか?


「こやつか……こやつは………」

「こいつは、グリーンアースドラゴンだ」

「「「はぁーーー」」嘘……」


 はい!当たりでしたよ!


「はぁ~。マジか!」

「本当だぞ?」

「主……何を騒ぐのだ?」

「てか、そのドラゴンさんが何故、人の姿で現れる!連れてくるなよぉ……」

「嫌な、こやつの気配があったのでな?」

「探しに行ったら、弱っててな。それでお前に貰っておった、ポーションとやらを飲ませたのだが………」

「体が光ったら、この姿になっておった」


 おっと、グリーンなんちやらドラゴンが喋った!てか、ドラゴンて喋り方が皆同じなのな。


「そ、そうか。すまないな?住みかを荒らして仕舞った様だな」

「嫌かまわんよ、我はこ奴らに助けて貰った故な。それより……お主良い匂いがするな?」


 またかよ……ドラゴンの鼻………侮るなかれ!


「それより……ウオル、奥にはこのドラゴンしか居なかったのか?」

「ああ居ないぞ?それよりほれ、こやつの鱗だ!」

「……なにこれ……また多いなぁ?」

「何を言う。こやつの鱗は我らと同じ貴重だぞ?要らんのか?」

「い、嫌……要らなくはないぞ、要らなくはな?」


 ほれと言われて、「はいそうてすか」と貰える物ではないと思うぞ?それにそのドラゴン、早く寝床に戻った方が良いのじゃないかな?


「そうだろ、そうだろ。なら貰っておくが良いぞ!フフフ、主我らはそれを拾うのに頑張った!だから腹が減ったぞ!」


 またかよ!

 朝、たらふく飯を食ってたろがよ!


「はいはい、分かったよ、分かりました!一旦外に出て食事にするよ。ラムセス、サクロス、そこの鉱石やらをこの袋に適当に入れてくれ」

「は、はい」

「お待ち下さい」


 ラムセス達が渡した袋に、無造作に掘り出した鉱石入れて行く。

 少し待つと粗方袋に入ったのか作業が終わる。


「ルーク様、掘り出した鉱石は、粗方入れました」

「これです」

「おう、サンキュー。ならオルタ達と一緒に外に出て飯にするか?」

「「は、はい」是非」


 そして、全員で外に出る。


「おお!久方ぶりに外に出たぞ!気持ちが良いな!」

「だから我が言ったであろう?外も良いぞとな?」

「それに主の飯が、また旨いのだ!お主も相伴に預かるといいぞ!」

「ほぅ?それは良いな?是非相伴に預かりたい。人間、良いか?」


 こいつら……なに勝手に話を進めてるのだろうか?

 だが……貴重なドラゴンの鱗を貰って仕舞ったしなぁ~仕方ないか。

 飯を食わせて早々にお引き取り頂こう!


「なら、テーブル出すから少し待て!」

「悪いな主!」

「早くしろよ?我らは空腹だ!」

「はいはい全く俺は使用人じゃねぇぞ!」


 ぶつぶつと文句を言いながら、テーブルと料理を出していく。

 大食いが二人追加の一人も多分そうだろう……。

 今朝、ゼスタが作った料理だけでは絶対に足りない。

 仕方ない……足りない分は、作り置きの料理で間に合わせるか……。


「お前ら、覚悟して食えよ!」


 この後絶対に働かせる!


「おお、旨そうだ。おい!人間これは我も食して良いのか?」

「ああ良いぜ?鱗のお礼だ。オルタここで食べててくれて俺は別の洞穴見てくるから」

「おや?護衛を置いていくのか?」

「ああ一人が楽だ」

「……分かったなら、我らはここで戻ってくるのを食いながら待とう。サクロス達も置いていくのか?」

「ああ、護衛たのむ」

「承知した。なら好きに行ってこい。所でイールは?どうした」

「あ……っ!そうだ、イール~」


 名前を呼ぶと、何処かからピィ~と返事が返ってきた。耳が良いのか……念話が通ったのか?

 取り敢えず戻って来るようだ。


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