第33話 感の良いことで…。

 仕方ないな取りあえず、言葉が通じるのだけは見て貰うか。


「おい?イール!起きれるか?」

『んん……ご主人?あさなの…ご主人。それは誰?』

「あれは俺の……なんだ?」


 使用人って通じるのかな?


「お世話係?」

『…………?』


 通じないね……説明がむず!


「あいつは……イールは気にするな?な!」

『……………わかったご主人お腹すいた!』

「腹へったか?なら外に出てくれ?肉出すから」

『わかった!元に戻る?』

「そのままで居てくれ……でかいとみんな驚く」

『わかった!ピィ~!』


 窓を開けてやるとイールは外に飛んで出た。


『よし、飯だぞ!』


 バルコニーからイールに、向かって肉を投げる。


「それ!」

「ピ!」


 イールは投げた肉を足で掴むとそのまま、バルコニーに降りてくる。

 そして、器用に嘴で突っいて肉を食べ始める。


「ほれ、旨いか?後はこの皿に出しておくから、食べろよ?」

『ピィ~ありがとう!』


「セバ!ほら話せるだろ、念話だけどな。ハハ」

「ルーク様……餌付けしてませんかね?」

「腹へったと言うからさ!」

「私には聞こえませんが?」

「ま、まぁ。人に危害は加えないから大丈夫だ!俺が命令すれば違うがね?」

「………で?その止まり木で?部屋で寝かすのですかね?」

「き、綺麗にはしてるぞ。基本!クリーンでな」

「そのうちに外で寝るかも、知れないだろ?」

「仕方ありませんね?なるべく、迷惑はかけないでくださいよ?」


 よしセバスが折れた。………勝った!


「了解!さて俺も腹へった!イール」

『なに?』

「俺が部屋に戻るまでは、ここに居ろよ?」

『何処にいくの?ボクも行く!』

「肉食べ終わって、無いだろう?」

『いくの!』


 仕方ない!バルコニーまで行き、イールが食べた皿を片付けてからイールを肩に乗せて食堂へ異動した。


 すると、ここでもひと騒動だよ勘弁してくれ!

 食堂にセバと入るもちろん、肩にはイールがいる。


「よう!オルタ達。早いね?おはよう」

「ああ、ルークか……………おや?ルークよ、その鳥は?」

「ああ、昨日テイムしてな?まぁ、ペットだな」

「……ふん!鳥等連れて来おって!グレードイーグルなど!」

「そんなにふて腐れないでくれ!特別気にならないだろ、お前達なら?」


 そんな話しをするとイールが、オルタ達に気がつく!勿論正体にだ!なんて勘の良いことだ。面倒だね?


『ピィ~ご主人!その……ドラゴンは?』

「おや?分かるのか」

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