第31話 テイム!2度目。

 ゆるゆる…ふわりと、ゆっくり飛びながら空の散歩を楽しんで居ると、少し前にじゃあなと言って離れた筈の鳥、グレートイーグルが真横に羽を広げて俺と同じ速度で飛んでる。

 ……なんだ?


「なに?お前……来ちゃったのか?」

「ピィ~!」

「ピィ~って……参ったな。お前……家に来たいの?」

「ピィ~ピィ!」

「…………ならくるか?」

「ピィィ~」

「お前じゃ可哀相か?なら名前は……」


 雄でイーグル………。


「イーグルねぇ………イールなんてどうよ?」

「ピィ!ピピピピ、ピィ~!」


 喜んでる?俺の周りを旋回してるが……?


「お~い?その名で良いのか?」

「ピ!」


 あ!忘れてたみたいな仕草だよ……なんだ意外にかわいいな?


「ピィ~」

「ならいいな?お前は今日からイールだ!」


 仕方なく、名付けをしたらイーグルの身体が光る。おお!まただね?この光を、見るのは2度目かあれ?

 そして、光が治まると少しだけシルエットが細い外見になった……?痩せたの?


『主人!強くなった!』

「は?今しゃべったのイール?!」

『え?さっきからずっと話してるよ?ご主人と僕?』

「え?」

『え?』

「………(頭の中で声がするから……念話か)分かった。ならこれから宜しくな?イール」

『わ~い!宜しくね?』

「あ!一つ言っておくよ?」

『なに?』

「イールの他にも、従魔が居るからな?騒ぐなよ?」

『………分かったよ?』

「なら行くぞ?」

「ピィ(ハァ~イ)」


 そして、イールと一緒に自分の部屋に空から戻る。


「到着!イールここが俺の部屋だ覚えてくれよ?」

『………広いね?場所は覚えたよ…だけど…』

「あ!イールってどこで寝るんだ。外か?なら屋敷の庭に木が数本あるぞ?」

『ええ?ここで寝たら駄目なの?』

「それは……構わないが……イールお前デカイからな~」

「なら少し小さくなるよ!ピィ~!」


 すると………なんと普通の鷲?ぐらいの大きさまでち、縮んだ?


「なに?イール小さくなれるとか?」

『フフフ。ボク凄い?』

「凄い!これなら止まり木があればそれで良いのか?」

『うん!そこで寝る!』

「だけどお前って……夜行性だろ?」

『なに………やこう?』

「ああ、夜、暗くなったら起きるんだろ?昼の明るい内は寝てるだろ?」

『ん~わかんない?』


 なんだか、利口なのか……違うのかわからん。


「まぁ、いいか?俺は風呂に入ってくるから、イールは……この、止まり木で大人しくしててくれ!」

『ご主人どこ行くの?』

「……水浴びだ!(風呂だがな?)」

『水浴びできるの?ぼくも行く!』

「え?」 

『体綺麗にする』

「………あ、そう?なら行くか?」

『うん!』


 そして、なぜか従魔のイールと風呂に入って綺麗にしてからイールと眠る………。


 翌日の朝……一騒動になったが。ハハハお俺は知らん!



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