第28話 ルーク攻撃される。

 セバスがリビングから出ていくのを見送ると、ルークも自室に戻り部屋の風呂場へ向かう。

 浴槽にお湯を溜めながらぼんやりとする。


「はぁ~寝すぎて、逆に頭がすっきりしてるんだよなぁ~。どうするかな……」


 そういえば、狩り残した魔物いたよなぁ~。

 マップで影達がいた場所より少し奥を確認する。

 すると、疎らに赤い点が散らばってるけど……。


 あ!トレントの素材欲しいかも?

 今から行くかな?

 夜は結構魔物が活動してるし……。

 マップの赤い点が動き廻ってるし……。

 昼間の狩だけだと取り溢しが出てる。

 よし!それなら今から行くか!

 浴槽に溜めていたお湯を止めて、着替えて部屋のベランダから外に出て空に上がる。


「フライ」 


 おお!今日の月は2つとも満月だ!この世界は月が2つある。

 地球の月は、1つしか無かったから不思議だよなぁ~星も凄く綺麗に見えて綺麗だ。


 ルークは、空を高く飛んで見逃した魔物探してを狩りに向かう。

 上空でマップを確認すると、お目当てのトレントを見付けたのでトレントの側に近く付くと、トレントがわさわさと動いてる。


「キモ!」


 そして地面に下りると、動くトレントの枝を片っ端からウインドウブレードで、切り裂いて行く。

 時折トレントが、枝を振り回して攻撃してくるがそれを交わしてその枝を切り、太い本体を斬り倒して行った。


「ふう~取り敢えず……トレントは討伐できたかな?」


 あとは…サイクロプスとトロールかな…。

 光魔法のライトで辺りを明るく照らして森の中を歩く。

 ガサガサと、茂みを剣で薙ぎ払いながら森の奥まで向かって歩く。


「大分奥まで来たけど……」


 マップの赤点を追って来てる筈だよな?マップだとこの辺りだけど…。


「おかしな、中々出会わない……」


 すると頭上から羽の音がするとシュッ!と顔に何かが当たった。


「つっ!痛てぇ!な、なんだ?」


 痛んだ頬を指で確認すると血が出てる。


「おお、怪我したよ俺が!」


 これにはびっくりだ!ハハハ!くそ!

 頭上からの攻撃だと!マップに反応は…。


「あ!これだ!見逃してたか。小さな点だったからさっ……」


 えっと……何から攻撃受けたんだ?

 マップで確認をする、そして攻撃してきた物の正体がわかる。


「これかな?」


鑑定……グレードイーグル

夜行性、肉食。

昼間は殆んど寝てすごし。夜に行動する魔鳥。

風魔法の、ウインドウカッターを稀に使い大物を倒す事もある。

羽を飛ばして威嚇もする。

夜目が利くのでテイムすると役立つ。


「……な、なに?この情報は。てか、テイムってなんだっけ?あ!オルタ達と一緒か?」


 んな事言ってる場合ではないか、一応俺を補食対象にしてる訳ね?


「良いじゃねぇかよ!なら、来い!」


 受けて立つぞ!


 そうルークが空に向かって叫ぶと「クルルル!」と声高く鳴く声がした。

 どこだ!マップで、イーグルを青点に標示を変えてその点を追う。


「そこか!」


 光魔法でイーグルに向かってショットガンを放つ!

 ……だが手応えがない「チッ」避けたか。

 ん~狙いが定まらないな……夜は不利だな。

 何せ、こっちの目が利かないんだよ!


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