閑話 4 ルーク13才~18才。

 大急ぎで王都の屋敷から領地へ戻って来たルークだ。

 じゃないと、奴からの必要以上の陰湿な嫌がらせがあるからだ!見つかると厄介なんだ!

 クソ!絶対後でなんかしてやるから覚えてろよ!

 ハハハ!絶対なんかしてやる!


 まぁ、それはおいておいてだ!

 試験があるなら、魔法の練習がてら前から思っていた事をやるぞ!

 先ずはトイレと風呂と、後は厨房の水回りはだな

 全て魔石を原動力にする。


 なぜ、魔法の練習で建築魔法を極めるのか訳が分からないが……?


 先ずはトイレだな、日本で使って居た洋式便器だ!浄化の魔石を便器に嵌め込み設置する。   


 風呂場と浴槽が狭いので、風呂場から作り直す。使っていない物置部屋をぶち抜き、魔法で風呂場にした。シャワーも使える様にした。

 水も火も全て、魔石で使える様に設置して聖魔法の魔石で浄化出来る様にした。


 厨房も、大々的に改装してシステムキッチン風にした。料理長に色々使い方を教えたら泣いて喜ばれた。


 後から、散々セバスには怒られたがな。ハハハ。

 だが……譲れないものは、譲れないのだよ!


 屋敷の改装に3日費やした。

 屋敷の内装も、考えて改装したらセバスから止められた。

 なんでさっ!


「ルーク様何してますか!いくらなんでもやり過ぎですよね?旦那様が見たら倒れます!」

「えぇ~だって古くさいよ、屋敷の中も外見も?新しい方が良いでしょ?」


 その後、家族に屋敷の改装がバレて両親とエルク兄様にシコタマ怒られた。

 …………解せぬ。


 こんなやんちゃな少年時代を過ごし、学園にも見事主席で入学し卒業した。


 そして16才で、冒険者一本で活動をと思っていた矢先に、父から領地で馬鹿な冒険者グループが居て、手が付けられないと。

 何とか排除したいと、冒険者ギルドから相談されたと、言う話が切っ掛けでワイルドウルフのオースに近づいた。


 グループに入るまでは簡単だった。

 まずは父の配下の影が、オース達に簡単な仕事を依頼し信用させてから、俺がグループに入れるように仕向けた。


 容姿は、魔法で変装して外見を悪く見られるようにして。小間使程度の能力しか見せない様にした。


 オース達に渡す報酬も、細工をしたようだった。

 そして、なるべく依頼が張ってある掲示板の仕事をさせない為に、色々細工したからな。

 それは何故か?そう思うだろ?そんなの簡単な事だ!奴らまともに、依頼の達成が出来ない崩グループだからで。

 他の仕事の依頼者、冒険者達に迷惑を掛けない様に手を回したからだ。


 奴らの報酬は、額を誤魔化して渡している。  少額を煽てて渡しているらしい。(笑)

 因みに俺は仕事の度に、倍額以上の報酬を受け取って居る。(爆笑)

 子供の頃から、冒険者で稼いで居るので必要は無いが。まぁ貰えるならと貰っている。


 危ない依頼は、受けさせない様にしてギルドを巻き込み、じわじわと足元を崩して行くと言う手筈だったが………。

 後一歩の所で、オースが俺を追放したので何か作戦の変更が在ったのか?と思っている。

 チクショー、俺の2年返せ!!


 まぁ、後の事は、俺抜きだからどう動くのかは知らされて無いが。

 あとは父上に確認だね?


 そして今日も俺は仕事だ……!


 だが、おかしい……俺はカミラに願って。     

 スローライフを希望して期待していたはずなんだけど……?


 …………なんでこんなに忙しいのだろうか?


 おい!カミラ何でだよ!




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