閑話 ~転生者ルーク~

ルークが寝てしまったので。

暫く…ルークが、なぜ転生してこの世界に生まれたのかをお話したいと思います。

転生ルークの続きをお楽しみ下さい。

ではどうぞ


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 また昔の夢だ………。



 意識がはっきりしたが、目が見えない。ん?

 誰かの腕の中に居るらしいが…なんだ?

 周りで、何か言っている様だけど分からないな。


 何だここ、誰だ?

 俺は確か、ん?

 まて、ゆっくり思いだそう。

 えっと……家族で旅行に出掛けた筈だよな?


 あれ、何だ?色々と考えてたら駄目だ眠い……寝る。


 次に目覚めて意識が戻ったら…。

 おぉ!目が見えるぞさっきのはなんだったんだ?


 てか、またか…ここ何処ここ?


「気がつきましたか相川蘇芳(あいかわすおう)さん」


 誰?俺は知らないよ?


「あぁ、私はカミラ・ヤナーナ・サリメルラと、申します」

「はぁ、カミラやゃな???さんがなんですか?」


 分かりずらい名前だ。


「これは…すみません。気軽にカミラとお呼び下さい」

「すみません、カミラさん?貴方は誰ですか」

「私は、相川蘇芳さんが居た世界とは違う世界の神です」

「神様………ですか?」


 何の冗談だろう?兄貴が、俺を騙して何か企んでるのか?


「いえ、冗談ではありませんよ」

「え、冗談じゃ無いの?ならなにここ、俺どうしたっけ」

「落ち着いてください」

「落ち着けないよ、だって俺旅行中だったんだ!家族は彼女………瑠花は!あれ??」


 頭を抱え用としたら手がすり抜けた……え?


「蘇芳さん、今貴方は実体がない状態です。魂だけの状態です。貴方がいた世界では蘇芳さんはもう死んでいます」


 ………え魂?

 俺……し、死んだの?

 身体あるよ?

 あ、あれ?両手を見ると下の白い床が透き通って見える。


「なっ、な、なっ、なん…死んで。す、透け透けてる」


 ガクっと項垂れる。

 ははは、死んだか、死んだ…ねぇ。

 はははっ。


「神様………ですか?」

「はい」


 俺の家族は?婚約者は?


「落着きましたか?」

「少しだけね?」

「ご家族全員無事ですよ。貴方だけが、運が悪く亡くなりましたと、聞いてます」


 聞いてますよって!


 でも………なら良かったよ無事ならさっ!悲しいのに、まったく涙がでないんだな。


「えっと、カミラ様?お願いが、あるのですが聞いてくれませんか?」

「なんです?」

「俺は何故ここに居るのか、教えて下さい。それと、俺の世界での家族と婚約者の記憶から俺の存在を、消す事は可能か?あっちの神様聞いてくっ、うっ………」


(涙でなくても泣けるんだな。変だな……)


「分かりましたが、それで良いのですか?貴方が何故ここにいるのかは後でお教えしますが」


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