第24話 再調査するか?

 そして、領地の地図をギルマスに見せて説明を始める。


「まず……ここが屋敷だ!次にギルマスがいる町はここな?」


 地図をテーブルに広げて、説明するために場所に駒を置いて説明する。


「は、はあ……」

「で、どこに出るか分かるか?」

「ああ、ここですよ!この辺りに、オーガが潜む巣穴があります」

「ここね……」


 なんだ、オルタ達が狩りに行った場所だ。


「ここなら、今日終わったが。まだいるのかい?」

「え?昨日冒険者から報告を受けて、今……ここちらに報告しに来たので…すがね。はぁ~終ったのですか?」

「あぁ、終ってると思うぞ?なんなら、明日もう一度偵察にいくか?もしかしたら、はぐれが居るかも知れないからね?」

「そ、そうですね?出来れば。お願いたいですが。と……言うことは?ルーク様はオーガをお持ちで?」

「あるよ、欲しいの?」

「ええ、素材が売れますからね……」

「分かったよ、明日偵察に行った後で報告がてら寄るよ。ギルマス1日いるだろ?」

「いますよ……全く……ルーク様は」

「ん、なんだ?」

「いえ、便りになるなと思いましてね?流石、トップクラスの冒険者ですよ!」

「ギルマス……誉めてるの?なんか怖いんだけど?俺は……」

「ハハハ…そんな領主様のご子息に、なにも企んでなど…(こっちの首が飛ぶ)そう言えば……ルーク様?」

「なに?」

「奴!オースを捕らえたとか?」

「ああ、耳に入ってるよ」

「なら、とうとう処分ですか?」

「そうだね、ギルマス!冒険登録削除しておいてよ?出来るだろ?」

「ええ、勿論!奴の仲間は誰も連れてなかったそうですが……本当ですか?」

「……そうらしいぞ?俺も確認してないけど……報告だとそうらしい」

「なら、全員抹消で良いですかね?」

「そうなるのか?俺は知らんよ」


 そこまではさっ!


「奴、借金も出来なかったろ?だから迷惑掛けられたのって……酒場ぐらいか?」

「ああ、礼のルーク様が怪我をした?」

「ああ、あそこの椅子やらテーブル壊してないの?あいつらは…」

「何処からも、被害届けがなかったので……。心配はしなくても良いと思いますが……確認しますか?」

「ん~良いんじゃないの?下手に突っついてなんか、問題出てきてもあいつ責任持てないぞ?」


 やぶ蛇になりそうだから、触らない方がいいね。


「それならそうしますかね……?」

「ああ」

「……それでは私はこれで……明日報告お待ちしてますよ」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る