第15話 セバ結婚したらどうよ?
「たがなぁ~主よ、思うのだが……?」
「なに?オルタ?」
「我らとルークで、あの山位なら一瞬で禿げ山にできるだろうに?」
「それは出来るけどね?あの山の反対側は他領地なんだよ。それに、俺らが魔法使って仕舞ったら、見境無く動物が居なくなる……。それは避けたい。ある程度危険な魔物を狩って、必要な分の土地を広げるのが目的だし。森は大事な資源だからね」
「そうか……なら、大物の潜む場所は分かるのか?」
「あぁ、分かってるよ?厄介なのは、今回狩って仕舞おうと思ってるからね」
「そうか……なら仕方ないな?チマチマ狩るか?」
「そうしてくれ。なら……説明はいいかな?じゃ俺は部屋に戻るけど……。未だ食べ足りない無い奴は、残って好きにしててくれよ?じゃ、明日から宜しくな?」
「「「はい!宜しくお願いします。ルーク様!」」」
「ルークよ!また明日な?」
「おう!」
席を立って自室に向かう。
(セバ?)
(なんですか?)
(機嫌悪いね……?)
(誰の所為、ですかね?)
(ハハハ、ごめんて!お前食事終わったの?)
(終わってませんよ?)
「は?食べてろよ!言ったろ?」
「そうは、行きませんよ!まったく」
「分かった、部屋で何か出すから」
「いえ!私はルーク様を、お部屋に送った後で頂きますので!」
「……あ……そう?ならいいや?なら、頼みがある。料理長に言って明日の弁当を作る様に、伝えておいてくれよ?それを明日の朝、奴らに渡してくれ」
「畏まりました。ゼスタに頼むのですね?」
「おう、宜しく。セバ?」
「なんですか?」
「また、忙しく成る。宜しく頼むよ」
「…………はぁ~。全く貴方は………。そんなことは言われなくても、分かって居りますよ?長い付き合いですからね?」
部屋の中に入りソファーに座る。
「そうだったねぇ~?思えば長いね。とはいえ俺は未だ18だが?」
「何言ってるのですかね?ルーク様は!貴方が2才の頃からの付き合いですが?」
「セバお前幾つになった?」
「は?42になりましたが?何か?」
「け、結婚は?しないのか?」
「…………な、何を突然言いますかね?貴方は!」
「嫌ね?なんとなく思ってさっ!誰か気に入った人居ないの?」
「わ、私の事よりルーク様ですが?」
「え?俺………か?」
「なんですか?その間は?」
「嫌…………居ないからさ。思い浮かばないねぇ……?先ずは、エルク兄上が先だしなぁ」
「全く貴方方、兄弟は!二人揃って………。ルイスも嘆いて居りますが、私も呆れて仕舞いますね?」
なに言ってんのかね?全く………。
「良いんだよ!俺は、1人で!」
何せ手の掛かる奴らが居るからな!
女は要らない!俺の中には瑠花が居るからな!
……ん?瑠花…………誰だっけ?
「ですが……」
「お前こそ!そろそろ身を固めたらどうだ?フォルクスの様に、屋敷を建ててやるぞ?」
「そ、そんなものは要りませんよ!全く、さて明日は6時にお出かけでしたね?」
「お、おう」
「それでは、朝5時に起こしに参りますので。お休みなさいませ!」
お、怒って出ていった。
ハハハ!すまんねセバ。
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