第14話 打ち合わせ。

 食堂の中に入って行くと、呼び寄せた全員が揃っていた。でも、先に食事してて良いと言ったのだが……。


「お待たせ皆、呼び寄せて済まないね?食事始めてなかったのかい?」

「待って、いたのだ!」

「用があるのだろ?」

「ルーク様。お言いつけ通りに。申し使った二人を呼んで参りました」

「ルーク様。御用ですか」

「まぁ、座ってよ?話しながら食事しょうか?」


 そして料理が運ばれてくる。

 料理長……頑張ったね品数が多い。


「じゃあ、食べながら話すから楽しんで食事しようか?頂きます」


「「「「「「「頂きます」」」」」」」


 頂きますの合図で食事がはじまる。

 ある程度食事が進み、そろそろ食べ終わる頃に話を切り出す。


「皆、実はね……少し協力して貰いたいんだが……」

「なんだ?改まって?おかしな奴だ」

「そうですよ?ルーク様は主なのですから…何でも言って命令下して下さい!」


 立ち上がる勢いで、協力すると言ってくれるが……まぁ、落ち着けよ?


「お、おお。バルカン!なら頼みたいんだが……。この屋敷より北側の、壁の向こう側に森があるだろ?その森を少し切り開きたいのだよ?」

「ほぅ?それで」


 ワクワクしてるね?オルタ、ウオル。


「土地を広げるのは、俺がやるのだが。あの森には、潜む魔物が多くてね?」

「なに?魔物か?ならルークよ、我らを連れて暴れるのか?」

「ま、オルタ達は、ある程度加減してくれると嬉しいがね?まぁ、そんなところだよ?ラムセス達はマシュー達と同行してくれ」

「は?ルーク様と一緒じゃないのですか?」

「済まんね?場所が広いからさ、二手に別れないと手が回らないんだよ。それに日にちが無い。二日で、魔物退治して仕舞いたいんだ。しかも魔物は狩るけど小動物は保護だ」

「は?二日で魔物退治?」

「そう、だから二手だよ?まぁ、広げる範囲内の、話だけど。浅瀬から中層ぐらいまでは、マシュー、ラムセス、バルカン、サクロス、グレゴルでお願いしたい。潜む魔物はオーガ、ゴブ、ウルフ、トレントかな?他にもいるかも知れないけど……?あとは保護するのはラビットみたいな小動物かな?」

「る、ルーク様達は?」

「中層より奥だね?魔物はレッサードラゴン、ワイバーンにキングオーガ、キングスネーク、ポイズンスパイダー、トロル、トロール、サイクロプスだと思うよ?あ、オークもかな?」

「………ルーク様また、貴方は!」


 セバス…居たのいつから?


「お!セバ、なにさっ?」

「お仕事柄、仕方ないですが……余り危険な魔物は……」

「大丈夫だって、オルタ達と回るからね?」

「そうだぞ、セバス殿!ルークの事は任せろ!」

「ま、そんなとこだよ?セバ?それとマシュー達は狩った魔物は売って良いぞ?」

「え?ルーク様それは?自分の……」

「あぁ、マシュー良いぞ?仕送り有るんだろ?」

「す、すみません。実は少し困っていまして……」

「まぁ、そんな感じだけどね?明日の早朝から行動したいが……大丈夫かな?」

「また、急ですが……分かりました」

「バルカン頼めるか?お前達のリーダーはそうだな……」


 誰がいいかね?と考えると有難い事に立候補に、名乗り出てくれる人物がいたよ!助かる。


「私が、纏めます。ラムセス、サクロスは経験が浅そうですから、フオローする者もいるでしょうから」

「そうか?なら任すよ?グレゴル!少し大変だとは思うけど……」


 バルカンとはコンビだから安心だな?


「けど…サクロス達は無理しない様にな?」

「「はい、頑張ります」」


 こんな感じかな?説明は?


「朝は早朝6時から始めるぞ?飯は各自に持たせるから。終わりの時間は……夕方の5時で引き上げてくれ。それを2日頼む。夜は各自で過ごして、グレゴルは報告に来てくれ。俺は遅くても、6時には戻るようにするから」

「承知しました」


 あ!そうだ!


「魔物を入れる鞄居るよな?グレゴル」

「そうですねぇ~出来れば、欲しいです。今渡されてる物は個人的な物を入れてるので」

「なら、これを使ってくれ」


 ポンと、グレゴルに大容量が入るウエストポーチを渡す。


「ルーク様?これは?」

「腰に巻いて使えば邪魔にはならないだろ?」

「あぁ、そうですね?なら、お借りします」


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