第10話 伯父達の到着に向けて

 ラインのネタばらしがあったので、話が早くなったが……。

 なんとなく、いたたまれない雰囲気の執務室だ。4人で黙っちゃったよ……。


「ええっと……で、カミル従兄様は?」

「な、なんだい?ルーク」ニコリ笑うが…。

「ニッコリ笑って、なんだじゃなくて!私達に頼みが、あるのですよね?父上と私に……違いますか?」


 言いづらそうにしていたのは、そのせいだろう?きっとさ。


「……………ルーク……。まったく貴方は、察しが良いですね?そうです、叔父上も話を聞いてください」

「あれであろう?リエルを向こうに戻す代わりに、義兄上達が来るとなると。屋敷が居る、その屋敷の建設を、ルークに任せたいのだろう?」

「申し訳ありません…叔父上。それにルークも、厚かましいのは重々承知なのですが……」


 まあ、そうだろうとは思ってたから……驚きはしないけど………。

 どれくらいの人数で、こっちに来るんだ?

マップで確認できるか?

 マップ確認、サルマン伯爵家は青でその中の悪意は赤表示………おや、出来ちゃったよ!

 ビックリ俺!神に感謝を!(フフフ、だろ!)……………ん?誰?


 おっと、それどころではないね…!

 ん~結構団体さんで来るのだねぇ……?

 赤は………あ!鼠みつけた全部で10匹。


 ええっと伯父上と、伯母上にあ!妹いたのか?

 後は使用人達に、兵士を併せて………なんと200……。

 そんなに連れてきてどうするのかね?


 一家全員と使用人併せて……200人かぁ~きりは良いけど……多くてここに収まらない。


「父上……エル兄様、カミル従兄様……」

「なんだい?ルー」

「いま確認したのですが……」

「え?どうやってかな?」

「まぁ、それは後でで?」


 今それ聞くか?呑気だ!


「…………」

「で?なんだ?ルーク」

「伯父上達ですが……、総勢200名。その中に鼠が10名混じって、こちらに向かってますが………。この場所にはそれだけの、人数を受け入れるキャパがありませんよ?」

「き、キャ?なんだいそれは?」


 おっと、こっち用語だね……?


「失礼しました。受け入れる場所がありません。城はこのままでも良いでしょうが、訓練所と他の施設が建つ壁を壊すか。別の土地に建物を建てて広げないと、無理があります。人が入りきらない」


 それにしても……城を中心にして、丸くなる様に作った城塞なのに、崩れてしまうね…。      

 残念だ!


 あ!でも貴族街造ってるんだからそこに?城壁に穴を開けて釣り橋に、すれば良いのかな?


………どうする俺?

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