第六章 冒険者ルーク

第1話 君に決めた! ハハハ!

 父上達と話し合って城を作り、その他の施設も2日で何とか作り上げた、3日目の昼下がり。

 リビングのソファーで、ほっと一息吐くルークであるが………。


 結局ルークが落ち着ける場所は、揉めに揉めて離宮?になってしまった。

 当初の予定では、独立して爵位を受けてから兄を助けると言ったものの、……エルクが大反対したのだ。

 父もエルクと同様に、反対したので全く話に成らなかった。

 そこに従兄弟も入り、また話が纏まらない。

 う~ん何故男に好かれるのか………謎である。


 なので、ルークが折れて城には住む事はしないが、城から渡り廊下で繋がる離宮?にする事で落ち着いた。


 ルークの住む屋敷には、元々の領地の屋敷で働く使用人が、全て入る形にし。城には王都からの移動組の使用人と新しく雇い入れた使用人、全員の仕事を割り振った。

 数人の執事は、俺の屋敷に移って来たのだが……何故だ?

 これで、トラブルが無くなる筈だと……親子三人で話し合ったのだった。

 そして、今ルークはまったり中である。


「セバ~お茶ぁ~!あ!サリーでも、良いぞぉ~。俺は疲れたぁ~」


 うんオヤジ臭い!年齢は18だが……現世との年齢が邪魔をする。ハハハ!


 ソファーにぐったりして寝転ぶ。


「フフフ、お疲れ様ですルーク様。お茶をお持ちしました」

「おお、ありがとう。サリーか?どうだ落ち着いたか?セバは?」

「はい!母様と話してまた此方で、お世話になります。ルーク様ありがとうございました。セバス様も、そろそろ此方に来るかと?」

「ん?そうか俺は、大した事はしてないぞ?それよりナタリは?あっち(城)で、メイド長を続けてくれるのか?」

「はい、彼方のお城でお世話になります」

「そうか、それは良かった。なら、サリーはこっちの屋敷で、メイド長を頼むよ?宜しくなぁ~」


 頑張ってくれ!君に任せた!ハハハ。

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