第99話 母の暴走。貴女もですか? 3
「そうですよね?それなら母上、私がいま言った同じ事を、母上に私がしたらどう思いますか?」
「同じ事?あ、あら………私は?不味いわね………ルーク怒ってる?」
「ええ!かなりね?」
「貴方、どうしましょう!私………」
ルークを怒らせたかしら?と言うが……惚けてるのかね?この人は?
何だか……面倒な事に成ったが、全部母が悪いので俺は知らない!
そこへ、フォルクス達がサロンにサリーを連れて戻って来た。
「失礼致します。遅くなりました。旦那様、ルーク様…………サリーを連れて参りました」
「ああ、ありがとう。フォルクス、それにルイス。サリーは何処に居たのだ?」
「サリーは、ナタリと一緒に自室に居りましたが……」
「どうした?ルイス?」
「さぁサリー?ルーク様がお呼びだよ?」
「はい…………」
おずおずと、俺の側に近寄って来るが何で顔を隠す必要が有るんだ?
それに手の甲が……赤く…腫れてないか?
「サリー?その顔どうした?それにその手も。こっちに来い。サリー顔と手よく見せてみろ……どうした?」
「あぁ…ルークひゃま、ルークひゃまぁーー」
口が開け憎いのか、言葉が少しおかしいが必死にサリーが俺にしがみついてくる。
そして、サリーの顔を見ると顔全体が腫れてる?引っ掻かれた跡もあるな?手は火傷だよな?
はっ、誰が俺の使用人にこんな酷いことが出きるんだ?
「これは!どうしたんだ?サリー綺麗な顔が、…台無しじゃないか!それにこの手も。今すぐ治してやるからな?」
サリーの怪我の様子を見ると……余程酷く叩かれ、引っ掻かれたのだろう。
傷も痣もあって腫れている。
これは………取り敢えず、初級のヒールを掛けて様子を見るかな……………。
「ヒール」
………だが、初級のヒールだと腫れは若干引いただけで……まだ傷痕が残っていた。
それに手の甲も赤みは引いたか。
「サリーこっち見て?エクストラヒール!」
すると、キラキラと光かってサリーの顔の傷に手の甲も治って行く。
「おお、凄いですね?ルークの魔法は……メイドが、暖かい光りに包まれてますね?」
カミル兄様は、呑気過ぎですよ?
「スッゲェ~!ルーク、お前……唯物じゃないな?」
お前もなぁ~。ライン……残念!
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