第88話 セバ…BBQに謹慎組も呼んだのか?

 解体した肉をイベントリィに仕舞い、離れに戻る。そして庭を見渡すと直ぐにセバスを呼ぶ。


「セバ!」


 大声で、セバと呼ぶと以外近い場所から声がする。


「なんでしょうか?」

「お!ビックリした!忍び寄るなよ?」


 心臓が止まるかと…………。


「フフ。それは………すみません。で?何でしょう?」

「この、狭い庭に何人呼んだんだよ!」


 これじゃ焼台足りないだろうが!


「えぇっと、何人ですかね?ハハハ」

「影達も暇そうでしたので、……全員呼びましたし?」

「え?謹慎組もか?……あ、いた。おい!セバ!」

「ハハハ、偶には良いじゃ無いですか?じゃないとストレス溜まって、爆発すると厄介ですよ?ガス抜きも必要です」

「分かったよ………まぁ、助かるよ」

「いえ?ルーク様の執事ですからね私は。ハハハ!」


 まったく、本当に優秀な執事だよ……。


「なら一緒に肉を食うぞ!」

「はい!では、頂きます」


 目の前に、焼台を出して火を起こして焼き網の上に肉を出して焼いて行く。


「セバ焼けたぞ!食え!」

「頂きます!」


 セバスと一緒に、肉をタレに付けて食べる。

うん旨い!だが………物足りない!

 握り飯焼くか?

 網の上に、握り飯を置いて焼き始めると肉食べていた全員が、俺達の目の前にある握り飯をガン見する。


「ルークそれを、こっちにも寄越せ!」とオルタ達が言う。

「ルーク様の、それを下さい!」とハンス達が言う。

「ルーク様それ、美味しそう!」とリンク達が言い出す。

「ルーク様のそれを、頼みます」とグレゴルが言う。

「ああ!もう煩せぇ!ほれ、出したから適当に持てってくれ!」


 大皿にのせた、握り飯2皿出してテーブルに置く。

 すると、どんどん手が出てきて秒で無くなる。


「ルーク様!おにぎり焼けましたよ?さぁ食べましょう!」


 セバスが、呑気にそう言って俺より先に焼けて醤油が塗られた握り飯を食べる。


「お!旨そう!じゃ俺も」


 と一口パクつく。


「うま!セバもっと食べるか?」

「ハフ、は、はひ!たべまふ、あっち!ハフ」

「わかった!」


 そしてまた飯を網に乗せる。

 そんな楽しいBBQを楽しんだのだった。

 久々の楽しい夕食だった……満足!

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