第86話 優秀な執事…。

 屋敷の中庭に、降り立つとそこにセバスが待っていた。

 何でいるんだ?連絡してないぞ……今回は??

 偶に不思議なんだよなぁ……察知するのかね?セバも魔法は使えるからな。

 なんとも謎ですよ私の執事は!


「お帰りなさいませ?ルーク様」

「お!セバどうした?」

「いえ……そろそろ、お帰りの時間だと思いまして?お待ちして居りましたら、実にタイミング良く、ルーク様がお帰りでしたので。驚いております。フフフ」

「そ、そうか?なら良かったな?」


 で、良いのか?わからん。


「ええ、本当に!」

「さて、腹へったな!何か摘まむ物が有るか?」

「ええ、冷蔵庫にありますよ?それより、オルタ達が離れのリビングでお待ちですよ?」

「え?マジ」

「ええ、マジです」


 ニコリと笑うセバスだが………面倒そうだな?


「そうか~食欲魔神だからな?あの二人は!仕方ないな!セバちょっと、屋敷の厨房に行くぞ!良い肉が手に入ったんだよ?離れの中庭でBBQしょうぜ?」 

「おや?良い肉ですか?一体何を一狩りしてきたんですか?」

「良く分かったね!オーガだ!」

「それは、また………でしたら。外の用意をしてきますよ?」

「ああ、頼んだ。セバも一緒に食うぞ!」

「ええ、お呼ばれ致しますよ。フフフ。楽しみですねぇ……」


 では、といってセバスが離れに向かう。

 そして、俺は厨房に向かって歩いて行く。

本当に、察しが良くて良く出来た執事だな。

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