第81話 依頼完了

「何だ?」

「以前父上が、冒険者に戻って名を挙げろと、仰って居りましたが………」

「ああ、そんなことも言ったな?それがどうかしたか?」

「名が挙がったかは、分かりませんが………私はドラゴンのテイムに成功しましたよ?今は私の従者です」 


 嘘は言ってない!筈である………。


「は?ド、ドラゴン?テイム?」

「ルークよ!冗談も、休み休み言えよ?」 


 すると、セバスが俺をフォローする。

 有難いね……。


「いえ、僭越ながら旦那様、ルーク様は本当にドラゴンを、テイムしております。それに………」

「まだ、何かあるのか?」

「ルーク様は。数年前にはもう冒険者の中の、最高ランクに成って居ります」


 ハハハ、数年前からすでにランクはSS☆だったのですよ!俺は!!まぁ、その前に俺は転生者だしな!チート万歳だ!


「ルークよ!何時からランクが上がって居たのだ?影達に口止めしてたのか!」

「ええ、申し訳ありません。ですが、……チェスターの事がありましたし。……奴にも私が弱いと、思わせておかなければ成らなかったですし……?」

「まさか!お前……ギルドマスターと組んでたか?」

「その、まさかですよ?じゃないと、色々個人で動けませんでしたからね!奴らの目を盗んで色々しないと、食って行けませんよ?奴らの働きなんて、小鳥の涙位小さな物でしたし…」


 雀の涙と言っても通じないから、鳥にしてみたが……どうやら通じた様だ?


「それは……聞いてはいたがな、何でも最低ランクだったらしいな?それをロイドが画策してBランクにまで上げてた、だったか?」

「ええ。そして、何を吹き込まれたのか、知りませんが。俺を追い出して…Aランクに昇格できると、持ち掛けた様ですね?まったく、ずる賢い事をするものです。お陰で、此方は苦労しましたよ?屑な奴らが思い上がると、気も大きくなるのだと感心しましたがね?」

「その報告は受けていた、大変だったな。 …ご苦労だったよ、本当に!」


 此で……父上からの依頼がやっと終わるか。本当に2年は長かった……。


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