第78話 オルタ達の素性。

 次の日の朝…………。

 いつもの如くセバスに起こされる。


「おはようございます。ルーク様!朝です!起きてください!」

「…………………………すぅ…」


 ハァ~またですか……?毎朝起こす身にも成って欲しいのですがねぇ~。


「ルーク様!起きてください!」


 掛け布団を剥がされて、やっと起きるルークである。


「ん~。セバ………もうすこし………」

「起きて下さい!ルーク様!お時間ですよ」

「…………何時だ~?」

「7:30です!」

「分かった!起きる………。Zzz」

「分かってないですね!ルーク様!」

「分かった、分かったよ起きます……ふあぁぁ~」


 んん~と両腕を上げて、伸びをする。


「……セバおはよう?」

「はい、おはよう御座います。お茶飲まれますか?」

「ん~飲む!」


 パジャマのままで、セバからカップを渡されてお茶を飲む。


「今日もお茶が旨いね?セバ有り難う。さて、今日は午前中に父上と話があるかぁ……?」


 今日は、色々父上に確認しないと成らない事も出来たしなぁ……。揉めないと良いがね。


「はい。先触れは、出して御座います」

「そう?なら、大丈夫かな?なら、食堂で朝飯かな?そういえば、オルタ達は?」

「ああ、あの二人なら、離れのリビングでお食事中ですよ?」

「そう、それは良かったよ?あいつらは、くれぐれも、機嫌を損ねるなよ?」

「はぁ?何故ですか?」

「あいつら、今は人の姿をしてるが、……元はドラゴンだからな!」

「…………はぁ?今なんと?ルーク様!」

「だからな、あいつらドラゴンだ!皆には言うなよ?くれぐれもな!」

「何処で、ドラゴンなんて!」

「え?エンケルのギルドに、ドラゴンが悪さをするから助けてくれ!と依頼があってな。そこであいつらと会ったんだが、……なんだか気に入られてな?アハハ!」


 付いてきたんだよ……。


「笑って誤魔化さないで下さい!」

「ま、まぁ怒るなよ?セバ!もう付いて来ちゃったんだから!」

「まったく、貴方と来たら……」

「すまん、て、セバ。アハハ!さて、朝飯食いにいくか!」


 今朝の朝飯は、なんだ?

 オルタ達は大丈夫かな………。


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