第56話 紹介するぞ

「ああ……そちらも。奴らを見張らせる者に、ちゃんと指示を出して居ります。此から一緒に途中まで行き、向こうで別れて任務に当たらせます。クレマンドには、連絡済みですよ。なので兄上の影達に、連絡をして頂けるとありがたいのですが?」

「分かった。誰を行かすのだ?」

「チェスコと、バルマです」

「ああ、あの二人か……分かった伝えておくよ。さて、私達は此で下がるがルー気を付けろよ?」

「ええ、分かってますよ?ご心配ありがとうございます。行ってきます」

「ではな?」

「ルーク気を付けてね?ああ、それとラインは置いて行ってね?」

「ハハハ、分かりましたよ。カミル兄様」


 全く、昨日悩んだのが全て今の一言でリセットだな。もっと早く言ってくれないかなぁ~。

 優しそうな顔をしてるのに、一番厄介な従兄ですよ。さて早く飯食べて行きますか。


 食事が終わり離れにセバスと戻ると、サクロスとラムセスが揃ってリビングに居た。


「「おはようございます。ルーク様」」

「おはよう。支度は出来てるみたいだな?」

「「はい!」」

「そうか、だがまだ行くメンバーが揃ってないからな、そこに座って待ってろよ」

「よ、宜しいのですか?」

「いいよ?遠慮しないで座ってろ」

「で、では、失礼を」

「さて、セバ。ウオル達を迎えに行ってくれ。奴ら迎えに行かないと食事もしてないぞ」

「は?はい!畏まりました」

「さて、後は………」


(メッセージ。バルマぁ~。支度は?)

(お、おはようございます。今向かってます。あとサンズ達もいますので)

(分かった)


 そしてセバスがウオル達を連れてきた。


「主?呼んだか?」

「ルークなんだ?しかしここの屋敷の飯は旨いな?」


 お!ウオル、急に呼び捨てか?まぁ良いがトラブルになるなぞ?


「ああ、だが主の、食事には負けるがな?」

「ハハハ。それは、ありがとうオルタ、ウオル。じゃあ朝飯は済んだか?」

「ああ、たんと食ったぞ。どうした?」

「ああ、これから出掛けるのだが。一緒に出掛けるメンバーが多いので待ってる所だよ」

「そうか、なら私達も同行するのだな?」

「そうだ。行き先は、サンドールの王都に近いサルマンという町に寄ってから王都に向かう」

「ほぅ?サンドールか……」

「知ってるのか?」

「ああ、あそこには、暫く居たぞ。まぁ国王は、碌でもなかったがな」

「ふぅぅ~ん。あ、そう言えばオウル、オルタ、一人メンバーが増える。そこに居るサクロスだ」


 サクロスが立ち上がりオルタ達に挨拶をする。


「初めまして、サクロスと言います。宜しくお願いします」

「おお、宜しく。私はオルタ、隣のはウオルだ」

「ウオルだ宜しくな?」


 さて此方の自己紹介終わったな。

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