第55話 朝食は、和食が食いたい。

 翌朝セバスが、ルークを起こしに部屋に入る。


「ルーク様お時間です。お支度しませんと間に合いませんよ?」

「ん~」

「ルーク様。おはようございます!」


 強めの朝の挨拶を、言いながらせバスはルークの掛け布団を剥がす。


「ん~朝ね…………あさ……起きま…」


 と言ってまた寝ようとする。


(お疲れの様ですね………寝起きが更に悪くなってますね?困りました……)


「ルーク様。さぁ、起きましょう」

「ん~。分かったぁ~おきます……は!起きた!セバおはよう」

「クス。おはようございます。朝食のご準備も出来てますよ?」

「分かった。クリーン、ああ、スッキリした。さて着替えて行くぞ?」

「はい。お召し物ですよ」

「ありがとう」


 渡された服に着替えて本邸の食堂に向かう。

 食堂に着くと、先客にエルクとカミルの二人が揃っていたので挨拶をする。


「おはようございます。お二人とも早いですね?如何されましたか?」


 二人に朝の挨拶をしながら席に座る。


「おはよう、ルー。今日も忙しいのだよ我々は。お前と同じだ」

「そうでしたか?それは、失礼を。ところで一名見かけませんが。まだお休みになってる感じですかね?」

「ここに居ないんだから、そうなのだろ?なぁ~カミル?」

「そうですね。全く恥ずかしい弟ですよ。ルークなんなら置いて行って、良いですからね?」

「そうですか?なら時間通りに来ないようならそうしますね?」


 三人で話してるうちに食事が運ばれて来る。

 今日のメニューは、パンと卵ウインナーとサラダである。あ~味噌汁飲みたい。

 それにしても、朝は和食がいいな。

 自分で作る訳ではないので言わないがね。


「頂きます」


 と言って食べ始める。


「しかしルーク昨夜は、忙しかったみたいだな?」

「え?あぁ。影が遊んで居たので帰還させてたのですよ。それとご報告が。もしかしたら御存じなのかも知れませんが……」

「なんだい?ルーク?」

「はい父上には、まだなのですが。奴が今日エンケルの町に、戻ると報告がありました」

「ほぅ?そうか……その報告はまだ受けてなかったよ」

「そうでしたか。それで今も、影に張らせてるので居場所は分かります。それにしても、これでやっとですかね?」

「ああ、父上には、私から報告しておくよ。それに代わりの影も、私の方で手配するが?」

「いえ、昨日まで遊んでた奴らを、着けますのでご心配なく?」

「そうか?なら良いが?だが例の王都はどうするのだ?」


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