第51話 戻って来た影4人

 定期的に休暇を与えたつもりだが……?

 ブラックに成らないように、した筈なんだがなぁ~。


「まぁまぁ、ルーク様落ち着いてください。戻ってからの楽しみも、ありますよ?お考えなのでしょう?」


 良く分かるね?セバ!流石だ。ハハハ


「あ、そうだ!父上の影に連絡だな……」

「如何致しましたか?」

「奴が、明日エンケルに戻って来るそうだぞ?」

「それは……分かりました。私からご連絡しておきますか?」

「嫌、俺がするよ」

「承知致しました。さてリビングに戻りましょうか?」


 ガウンに袖を通して二人リビングに戻る。

 ソファーに、座るとセバスが何か飲むかと聞いてくるので水とレモンを用意してくれと頼む。


「水とレモンですか?」

「ああ、そう、蜂蜜と塩少しくれ」


 不思議そうな顔をしてキッチンまで取りに行くセバスだ。


 しばらくすると影から連絡が入る。


(メッセージ、ルーク様遅く成りました)

(だれ?)

(酷いですよ。それ!ケビンです)

(ハハハ。それで何処にいる?)

(もうまもなく、離れに……ああ、つきました。一端切ります)


「遅く成りました。ルーク様、お久しぶりでございます」

「只今戻りしたわ!ルーク様お土産買ってきましたよ!」


 そう言って元気に影4人がリビングに入ってくる。

 楽しんで来たみたいだな?おい!

 他のメンバーが見たら絶体に怒り出すぞ!


(メッセージ、チェスコ居るか?)

(………うぉ!ルーク様で?)

(だな?何処にいる?)

(自室ですが?なにか?)

(おお、タイミング良いな?バルマと一緒に離れのリビングに来い)

(バルマと?)

(良いから早く来いよ?)

(承知致しました)


「ああ、ハイハイ。お帰り?羽は伸ばせたかな?諸君?」

「「「「はい!」」ありがとうございます」まだ休暇が残ってたのにぃ~」

「ほぅ?誰だ今のは?」


 マーキュリーがパルミラの頭を叩く。

 頭を叩かれたパルミラが、文句を言おうとマーキュリーの顔を見て、……何やら悟ったらしく詫びてくる。


「痛!ヒッ!も、申し訳ありません。何でも無いです……。ルーク様」

「よし!でお前達には明日から任務だ」

「「「「はい!」」」ええぇ~」

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