第50話 湯浴み……

 脱衣所に着くと案の定、待ってましたとばかりにメイドが数人セッティングされていた。

 これは、メイド長の仕業か?これ止めてくれないかなぁ~。

 これ本当恥ずかしいからさっ!よし今日はメイド達には下がって貰おうかな?うん!


「お待ちしておりました。ルーク様♡」


 こ、怖ぇ~語尾にハートが見える……マジ怖ぇ~。


「ああ~。それなんだがな?今日は良いから下がってくれ」

「はい?」

「だから下がれと、言ってるが?」


 聞こえなかったのか?威圧を強めて聞く。


「は、はい申し訳御座いません。本日は下がらせて頂きます」


 パタパタと待ち構えていた、メイド達が下がって行った。


「ふぅ~よし!此で自由だぜ!全く風呂くらい一人で入れるし、ゆっくりしたい」


 そう呟いて風呂場に入り一通り全身洗って湯船に浸かる。


「ふぅ~気持ちがいいねぇ。そう言えばハンス達の見つけて来た、洞窟も行かないとな!鉱石見つけに行かないとなぁ……それとドワーフの親父にも、合いに行かないとな!後はエルフか?あいつらも、そろそろ酒が切れる頃だろうしな?」 


 行くなら明日以降だな……予定が詰まりすぎてるなぁ。


 セバと相談するかな?

 ま、先に明日のメンバーを決めないと。

 ぼんやりと色々考えていると、随分と長湯だったらしく、セバスが心配して声を掛けてくる。


「ルーク様、大丈夫ですか?随分と長湯されてるようですが?」

「ん?ああ、大丈夫。もう上がるよ」


 サバサバと、水音を立てて湯船から立ち上がり脱衣所に戻る。


「ルーク様どうぞ、タオルです」


 出されたバスタオルを受け取り、腰に巻くとセバスが身体を拭いて来る。

 ……至れり尽くせりだな。

 そしてドライで髪を乾かす。


「ありがとう。セバ!で奴ら戻ってきたか?」

「いえまだですね?誰を戻らせたのですか?」

「言ってなかったな。ケビンとマーキュリーコンビの4人だよ。あいつら今まで遊んでたらしいぞ?セバ」

「それは、何故ですか?」

「ロイドの指示で、休暇だとさ。笑えるだろ?」

「ええ、本当に。笑えますね……(怒)」

「戻ったらお仕置きだろ!(笑)俺が奴らに休みを、取らせて無いみたいだよな?ムカつく」


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