第39話 エビチリもどき。
俺にでかいエビを見せて、泣きついてくるゼスタだが………エビ……エビねぇ~。
「茹でてこのまま出しても旨いぞ、多分わからんが?」
「そんなに簡単には……」
「わかったよなら、二匹貰うよ?」
「ええ、お願いします。坊っちゃん」
坊っちゃんは、いい加減やめないか?ゼスタ。
「先ずは、茹でるから鍋くれて、あ!水入れてな」
「はい!」
副料理長のケルが返事をして鍋をよこす。
「ルーク様どうぞ」
「ありがとう。それでこれを火にかけて」
お湯になったら沸騰させて、塩入れてエビを入れる。
殻が赤くなり適当に茹でたら鍋から上げて、冷まして殻を剥く。
「おお、旨そうだ?どれ?」
と言って少し味見をする、プリッとしてて淡白で旨いね。
これなら何にしても旨いなぁ……。
さてどうする?
エビチリ?エビフライ、パスタ、サラダに、殻潰して濾してスープ?悩むねぇ~。俺はエビチャーハンが食いたい。(笑)
「ゼスタ!これ殻を剥いて、ハサミはサラダにして、しっぽは、三等分にしてエビチリにしょうか?」(この場合は、エビチリのチリが難しいので擬きだが………)
「え?どうするのですか?」
「先ず、全部茹でる。ハサミは、後で使うから置いておく。胴体と頭切り離しておく」
説明をしながら手を動かして、一通り料理の手順を全部見せる。ゼスタには料理人だ、ここら辺は感で真似て貰う。
「は、はい」
「で、ハサミは殻を割って、身をほぐして小さくする。サラダ用の野菜の上に乗せて、ドレッシングをかけて先ず一品。二品目はこのしっぽ、これは三等分にしてカットしておいて、ネギをみじん切り、ニンニク生姜を、みじん切り、トマトケチャップで、炒めるぞ!」
ニンニク、生姜、ネギを、フライパンに油を入れ炒める、そこにエビ入れてな唐辛子入れて塩胡椒して炒める。そこにこ、ケチャップをい入れて、かたくり粉でとろみを出してまぁ、これでどうだ?と言って皿に移して味見させる。
「ゼスタ、ほれ、味見だ!」
「は、はい!」
出来た料理をスプーンで掬い味見をして貰う。
「う!旨い、ルーク坊っちゃん!助かりました、ありがとうございます。早速作ります。食堂でお待ちください」
「あ、今後また、それ入ったら今度エビかつとフライにしょうな?」
「は、はい!その時はまた、教えて下さい」
「あ!それは米に合うぞ?じゃ食堂で待ってるからな?」
そう言って厨房を出て食堂に行く。
うん、パンじゃないな?多分……?
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