第38話 エビ?
そんな話をしていたらセバスが話し掛けて来る。
「ルーク様、料理長のゼスタが呼んでおりますが?如何致しましょう?」
「ん?ゼスタが?何だって」
「いえ私には分かりませんが、兎に角お呼びですよ?」
「……腹減ってるのに全く、わかった行くよ。兄上すみません。少し席を外します」
「ああ、行ってこい、使用人にも大人気だな。お前は……」
と呆れた顔をして、エルクがルークに手を振る。
セバスを連れて厨房にやってきて、料理長のゼスタを呼ぶ。
「ゼスタ!呼んだか」
すると作業中にも拘わらず、ルークが呼んだら直ぐに急いでやってくる。ワンコのようだな。(笑)
「ルーク坊っちゃん!!」坊っちゃんて!
「ど、どうした?何かあったか?」
「坊っちゃん!教えて下さい!?」
「な、何をかな?」
「これです」
これとと言って、ゼスタが手に持っていたのは、大きな箱に入ったオマールエビに似た…エビ……だな?
「これは……ゼスタ、何処で?」
箱の中身を見てちょっと引く、何せでかいエビが箱にいっぱい入っていた。
「出入りの商人からですが、何せ珍しいからと言って、置いて来やがってあいつ!」
「どんだけあるんだよ、これ」
「全部で100ちょっとありますが、ルーク坊っちゃん!ご当主様達には、お出し出来ますが。末端の使用人全員には、行き届かないですよ。それに、調理方が中々思い付かない。坊っちゃん助けて下さい」
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