第20話 心得

「ふぅ~疲れた………」


 ドラゴン二人に、部屋の案内が終わって、リビングに戻ってきたら。

 ラムセスが、リンクに質問攻めにあっていた!

 何でこんなことに成ってる?


「だから。何であんたが、ルーク様と一緒なのぉ~?」

「い、いえ、だから。先程も言いましたが、私にもわかりません」

「狡いよぉ~、そんなんじゃ分からないじゃんかぁ~」


 はぁ~、リンク…。あいつは、腕は良いのだかな困った奴だ。そう考えながらリビングに入る。


「リンク!うるせぇぞ?なに揉めてる?」


(メッセージ。セバス、屋敷に戻った。離れに居るから、軽くつまみと飲み物たのむ)

(お帰りなさいませ、ルーク様。お持ち致しますすので、少々お待ち下さい)

(宜しくな?)


「ル、ルーク様!」


 ラムセスが、ソファーから立とうとするがそれを手で止める。


「あぁ、イチイチ立たなくて良いぞ?」

「は、はい!」

「で?リンク!なに揉めてる?」

「だってぇ~。この人、獣人の癖に弱そうなんだもん」


 なんて失礼な物言いをするんだ!コイツは。


「リンク!獣人の癖に?だと!」


 俺は差別とか新人イビリは大嫌いなんだ!!

 隊に入れる時には必ず、約束させてる筈だぞ?忘れたか?これは……俺の隊全体気が緩んでるのか?副隊長と良い、この大事な時に…。そう考えながらリンクに圧を掛ける。


「ヒィ!!ご、ご免なさい!ルーク様」

「俺じゃないダロが!謝る相手は!!」

「ヒィ、ら、ラムセスさんごめんなさいぃ~!」

「本当に悪いと思ってるか?リンク?」


 と、しょんぼりとするが……『ふり』だなこれ。


「は、はい!ごめんなさい」

「る、ルーク様、ありがとうございます。でも大丈夫です。リンク様も謝ってくれましたし」

「リンク、お前飯抜き」

「ええ!!!!そんなぁ~」


 コイツ反省してない。暫くシカトだ!


「隊員!心得、壱!」

「は?」

「心得!壱!」

「「「「はい!」」」」


壱!命令には、絶対背かない。

弐!無理な、行動はしない。

参!差別、虐めは絶対にしない。

肆!報告、相談、連絡は必ずする。

伍!揉め事、仲間割れは、絶対に起こさない。

陸!単独行動はしない。


以上!



言えるは、言えるんだ?


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る