第18話 連絡ミス?それとも……

 そして、4人で屋敷の庭に到着し、此れからの事を少し話したいからと言い、屋敷の中に入ろうとする。すると、屋敷のエントランスから誰かが、俺の元に走って飛び込んで来た。


「うわ~ん、ルーク様のばがぁ~」


 ドン!と音がする程にガッツリ抱きつかれる。


「うっ!リンク。お前タックルするな、痛てぇ」


 痛くはないが……痛いよ!


「うわぁ~ん。おごられだぁ~」


 ガン泣きして、リンクが泣き止まない。


「リンク!泣き止め。ほら、俺居るだろ?ん?」


 と顔をちゃんと見ろといって、抱きついてきた腕を離す。


「グズ、ルーク様だぁ~」


 また、俺の顔を見たら抱きつかれた。


「おい!見てないでお前ら剥がせよこいつ、マシュー居るんだろほら!」

「ルーク様の、所為ですよ?全く、急に呼び出し掛けて、落ち合う場所に居ないんですから!」

「い、いや俺は悪くないぞ?」 

「何でですかぁ~、俺達はちゃんと命令通り。村で落ち合うって聞きましたよ!」

「ん~そんな事は、一言も言ってないぞ。マシュー」

「え!どう言うことです?」

「俺からの命令は、明日この屋敷でお前達と!落合う。という命令なのだがな」

「「「「はぁ~?」」」なにぞれぇ~」

「ってことで、俺は悪くないよな。って、誰からの命令だ。ってか、リンク離れろ邪魔だよ!!」


 邪魔と言ったのがショックだったのか、リンクが更に俺にしがみついてくる。やめろ痛い!


「ロイドから聞いたのにぃ~ルーク様が冷たい~」

「分かった、分かったから、離れろリンク!で、そのロイドと、クレバン隊長は?」


 しがみつくリンクを外しながら二人の所在を聞く。


「え?」

「二人に用があるのだが?」

「知りません!」


 マジかよ!なにやってんのあいつらは?

 まぁ良いだろう、後でみっちり確認だな。


「ルーク様に会えたのにぃ冷たい!僕達は、ルーク様に呼ばれたから来たのに!!」

「だから!俺は明日お前らと……あ~もう!!お前は、おい!マシューこいつを何とかしろよ!」

「知りませんよ!全く上(ルーク様以下隊長クラス)でなにしてるんです?振り回さないで下さい」

「そうだ!ルーク様のご飯食べたい」


 な、何を言うのかね子のは!面倒な事を言うな!

 すると、俺達のゴタゴタを見ていたウオルとオルタが、俺の料理と聞いて反応する。


「ほう、ここにも主の料理を好む者が居るのか?」


 ごねていたリンクがウオル達を見ると、あいつらは誰だと聞いてくる。


「ルーク様あれ誰ぇ~?」

「ああ、あいつらは新しい俺の、冒険者仲間だな」

「「「「はあ?」」」狡いぃ~」


 また泣くかリンク、面倒だ!


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