第17話 少なくない……買取価格

「おーいルーク、こっちに来いよ!」


と、酒場にギルマスが顔をだし俺を呼ぶ。

お?ギルマス!査定終わったのかい。


「ウオル、オルタすまん。直ぐ戻るから、少しだけ待っててくれよ。おい、ラムセスいくぞ」

「はい」


席を立ちラムセスと二人で、ギルマスの呼ぶ方へ歩いていく。


「お!来たな、こっちだ!」


と呼ばれてギルマスの後ろに付いて行き、執務室に入る。


「すまんな。額が額だからな、カウンターなんかで渡したらヤバい!」

「え?そんなに?」

「バカヤロー!サイクロプスに他の魔物だ。挙げ句にドラゴンの鱗だぞ!」

「あ!そうでした、ハハハ」

「ったく、お前は毎度、毎度よ!ほらよ金だ」


ギルマスが文句を言って金が入った袋を、雑にカウンターの上に置く。


「えっと、これは?」小さいな?

「おお、あともう一つだ」


袋を追加で出したが、カチャリ小さな音がする。


「ギルマス これいくら入っている?」


やけに少なくないか?


「まぁ、待てよ先ずは。鱗が一枚で、白金貨2枚になる。それを5枚買い取ってるからな、併せてミスリル金貨1枚になるが……ばらして渡すぞ。ほれ、ルークには白金貨8枚、大金貨2枚、金額6枚だ。そして、残りを、ラムセスだったか?」

「……はい」

「お前にだ白金貨6枚」

「は、白金貨……る、ルーク様。私が、こんなに貰ってもいいのですか?」

「ん?良いぞ、後でこっちも分けるしな?」


と俺が渡された袋を見せると、ラムセスが気を失いかける。


「おい!ラムセスしっかりしろよ?」

「あ!はい、申し訳御座いません。ルーク様」

「おい!ルーク……こいつはなんだ?やたら固いが……」

「アハハ、まぁ気にしないでくれよ。こいつは最近俺の所に来てな、今修行させてるんだ」


ある意味気の毒なんだよ、こいつはさ。ローズの執事候補だったし、あのマルスに拾われたらしのだが……。


後で、もう一度本人確認するかな?あと、もう一人居たしな?あれはローズが引き取ったのかな?


「はい……私は孤児でして……」

「ほう、そうか。なら、ガンガンルークの元で稼がせて貰え。働け若者!」

「はい、わかりました」

「マスター、爺臭せぇぞ?」

「うっせぇよ!俺はお前事を、子供の頃から知ってるんだ!俺だって年もくうわ!!」


あ!やべぇ~地雷踏んだ、爆発する前に帰るか?


「じ、じゃぁな?マスター帰るよ?」

「お前、素材忘れるなよ?」

「おっと、忘れるところだった。サムの所に寄ってから帰るよまたな?」

「おお、じゃあな?また、頼む」


そして、サムの所で素材を受け取り。全てアイテムボックスに放り込んで、待たせていた二人とラムセスと4人で屋敷に戻った。

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