第16話 屋敷に行くぞ!
ルークの隣に居たラムセスが不思議な顔をする。
「ルーク様、何かございましたか?」
「ん?いや何でもないぞ。ほら、飯の途中だったんだろ?席に行くぞ」
「あ、はい」
二人揃ってウオル達の元に行き席に着く。
「すまんな、待たせた。だが、もう少し待っててくれ」
「お、ルークか?いや、それ程待ってないぞ?」
「しかし、この時代の飯も我らが冒険者をしていた頃と、余り変わらないのだな?」
「期待してたが……」
残念そうにテーブルに乗る皿の料理を見る。
「な?そんなに変わらないだろ?ハハハ。後悔してるなら山に戻っていいぞ?」
「ルークよ、それは……冗談でも言うな!」
突然ウオルが怒りだした。
「我らは。別に食べ物だけで、お前に着いて来た訳ではないぞ?」
とオルタが冷静に言う。意外だ………。
「そうなのか?俺の出した食い物目当てかと、思ってたよ?すまんな?」
「お前の出す食い物は、特別だ。あれは旨い」
「ま、そうだな?ルークすまんな怒鳴ったりして」
「気にしてないさ?別に……な。さて、これからなんだが……」
「どうした?」
「ああ、ギルドから金を渡されたら、後で報酬を渡すから、二人は別に宿を取るか?」
「ルークは、どうするのだ?」
「ん?俺とラムセスは、家があるからな。そこに戻る予定なんだよ」
そう告げると、ウオルとオルタは顔を見合わせてじゃあと言う。
「じゃあ、我らも、お前の家に行きたいぞ?」
「そ、そうなのか?何故?俺の家は貴族の家だぞ?大丈夫か?二人には、堅苦しいと思うぞ?」
「大丈夫だ!なんとかなる!」
本当かよ?騒ぎを起こさないと良いけれど。まぁ、ここに来ても何も無かったから大丈夫なのか?
宿屋で騒ぎを起こされても困るか……?
仕方ない屋敷の離れが空いてた筈だ、あそこを使わせるか?
「はぁ~わかった。一緒に行くか?」
「おう!お前の家なら行くぞ。楽しみだ!」
「そ、そうか?だがもう少し待っててくれよ」
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