第10話 大量の貰い物。

「ふ、二人が俺と来るのか?」

「アァ、宜しくな」

「頼むぞ!また旨い飯を食わせろ」


 期待しているぞと言うが………これは……。


「だ、だが、お前達人間とは暮らせないだろ?ルールも知らないんだろう?しかもこの山は?管理してるのだろ?」

「ルール?知ってるぞ。百年程前に一時人と冒険をしたからな。その時の人間に、教わった。懐かしいな」

「そうだな、懐かしい。あいつが死んで、人との契約が切れて、我らの名は無くなったがな。あの頃は楽しかった…………」


 だから人と話ができると………。


「そ、そうか………なら来るか?だが何度も聞くが山の管理は?」

「そんなもの、ここに結界を張れば良いことだ。それに、そこにある鱗を売れば、良い収入になるのだろ?我らは使わんからな。ルークよ、売って資金にすれば良いぞ?」

「それは、ありがたいが………良いのか?」

「使えん物を売り買いして、旨い物が食えれば俺達は文句はないぞ?そこの部下にも分ければ良い」


 ウオルが、ラムセスに鱗を分けても良いと言う。


「良いのか?なら、ありがたく貰うよ?」


 そう言いながら、風魔法で散らばっている鱗を集めて、布の袋に鱗を入れていくが……多いぞこれ。仕方ない片っ端から袋を出して鱗を入れる。

 結果袋が10袋になった……すげぇ~。

これ……暫くなにもしなくて良いんじゃねえ?

 そしてラムセスに袋を一袋を取り敢えず渡す。


「ラムセス、少し分けてやるよ。換金しても良いぞ~。どうせ孤児院に持って行くのだろ?」

「え!ルーク様何故それを知ってるのですか?それに、こ、これは。そ、それもこんなに…………」


 そう良いながら鱗が入った袋を受けとる。

 手は出すんだな?(笑)


「当たり前だろ?部下にするならそこら辺は調べるしな?それ、渡した分は、好きに使って良いが………加減しろよ?」

「は、はい。ありがとうございます。ルーク様ですがこんなに良いのですか?」

「だから、加減して課金しろよ?それと自分の為にもちゃんと使えよ?」

「は、はい!気を付けます!」


 ありがとございますと、何度も言われた案外ウザい奴だった。(笑)


「さて、紹介が遅れたが、ラムセス、ドラゴンのウオルとオルタだ宜しく頼むよ」

「は、はい。えっとウオル様?オルタ様、私はラムセスと言います宜しくお願いします」


 と、二匹のドラゴンに頭を下げる。


「そんなに、畏まらなくてもいいぞ?」

「そうそう、我らもルークを主としてるしな?楽しくやろう」

「さて、紹介も終わったことだし、他の魔獣も討伐に、行くぞ?」

「おや?あの魔獣どもを狩るのか?」

「あぁ、じゃないとお前が達が、悪戯した村が無くなるからな」

「まぁそうか………おい!オルタ」

「何だウオル?」

「ここは、活躍せねばな?」

「そうだな!!ルークの手足となってやるぞ!」


 そんなに気合いを入れなくても良いぞ?


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