後片付け 2

「フォルクスご苦労。屋敷の見廻り終わったか?」

「ルーク様、お疲れ様で御座います。こちらの屋敷に部外者は、居ない様でしたので。王都の屋敷に参りましょう」

「分かった、じゃ行くか」


 ………王都の屋敷ね……。


 はぁ面倒……。



◇◇◇◇◇◆◇




 王都の屋敷に戻って来ると、執事と護衛に門番達がエントランスに待機していた。

 どうやら、全て終わったのか?


「皆ご苦労だった。混乱はなかったか?」

「はい。滞りなく済ませ、全ての招待客を見送り完了致しました」

「ご苦労」


 フォルクスが皆からの、報告を聞き終わると俺に話し掛ける。


「ルーク様、滞りなく終了した様です。これから如何致しますか?」

「ん?あぁ、皆ご苦労だった。それではここからは俺の仕事だから、皆は領地に戻ってそれぞれ仕事をしてくれ」

「「「「「「「「「は!」」」」」」」」

「あ!アレク?だっけ?残ってよ、フォルクスは領地の方を頼むぞ」

「は、………………はぁ?(俺ご指名?何で)」


 アレクがビックリして固まっている(笑) 


「ルーク様。では、私共は一足早く戻ります」


 フォルクス一行は、一礼をして転移門をくぐって行った。

 さて残したアレクだが………なぜか固まったまま動かない。(おーい動けよ!)


「セバ!あれ動かせ、固まったままだと。ウザイ!」

「はぁ~、承知しました。アレク!」


 セバがアレクの側に行き後頭部を平手で叩く!


「パァ~ン」と音がした。


(良い音がするなぁ~痛そう!セバ容赦無いな)


「い、痛って~!!!」


 叩かれた頭を抱え頭を下に向けるが、ここが何処だか認識したのか。今度は、顔上げて顔色が替わり青くなる。


(色々忙しいな?こいつ!笑)


「アレク!いい加減に正気に戻りなさい!ルーク様に失礼ですよ!」

「は、はい!し、失礼い、致しましたー。あ!すみません!(ヤベ~噛んだ……)」


 なにこいつ面白れぇ~!!


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