第40話 鈍感
「それよりも、父上達は遅いですね?」
「あら?そうね、どうしたのかしら」
「父上はまだ、お休みなのでは?昨日から色んな意味で、お疲れでしょうし?」
「何か在りましたの?エルク兄様」
プレゼントの、テディベアを抱きしめキョトンとする。仕草は可愛いが、それだと駄目だよなぁ~。
「当事者が鈍感なのは、如何なものかと思うぞローズ」
「わ、私ですか?」
その答えで、母、兄、俺が無言で顔を合わす。
「「「!」」」
「ま、まぁ、ローズはまだね、ほらホホホツ」
「母上、笑い事では済みませんよ?しっかり再教育して下さい。チェスの……二の舞ですよ?」
分かってますかと母に言うと、エルクが不機嫌になる。
「わ、分かってますよ。方が付いたらしっかりと、つめますわ。エル心配しないで大丈夫よ!」
「そう、願います」
「何やら怖いですわ、お母様なんですの?」
まだ、分かって無いんだな。
ある意味、チェスターと似ているのは妹だな。
そうして居るうちに父と兄が揃うが、兄のチェスターだけは騎士団へ行くと言い、ローズのパーティー開催時間が遅れる事を、伝えに王城へ向かって行った。
「仕方がない。ルー、あとで別に、打ち合わせしょうか?」
「分かりましたよ、兄上」
そして、エルクと打ち合わせを終わらせる。
これで、邪魔者対策は済んだな。
後は明日かな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます