第37話 贈り物の価値。

 母に贈ったテディベアの値段も、ローズに贈ったプレゼントもそうだが………まぁ、言わぬが花だな。ハハ、何とも面倒だね?

でもコスト押さえて作れば……商売になるかな?

 その内にエルク兄と相談して商人呼ぶかな?

 そうすれば、領地の特産にならないかな。フフフそれは良い。

 ルークが余計な事を考えていると、母が大袈裟に喜ぶ。ウザイ。


「まぁまぁ。何て可愛いのかしら?ローズとお揃いだわ。それに私の誕生石……3石も使ってくれたのね?あら色が違うのね」

「ええ、可愛いでしょ?大切にして下さいね」

「それはもう、大事にするわよ?大事な息子から、国宝を頂いたのだから」


 母の言葉にローズがビックリする。


「え、国宝ですか?お母様?」


 良くもまあ、白々しい……。

 父上が前に言ってたのを、引用下だけじゃないのかな?

 ま、物の価値をちゃんと、ローズに伝えてくれるのは有り難いけどねぇ~?


「ええ、そうよローズ。この何でもない、かわいいいぬいぐるみに宝石が付く。箱に宝石が着いて人形がクルクル回り、音が出る。こんな素敵な物は、この世界には無いのよ?誰かに見せる何て愚かな事はしないでね?」


 おや?前にそれを作った時に、お茶会のネタにして自慢すると言って無かったかな?

なんとも気まぐれな?


 それとも娘には、伏線を張るのかな?

 謎母だね?しかも偉そうだし。


「お母様?それは大袈裟ではありませんか」

「ローズ……大事な事よ?誰かに見せてその方が、そのままで居てくれたなら。その方は信用に値するけれど、人は怖いものよ?欲しいと思ったら盗んでも欲しがりますわよ?(フフフ先に自慢されたら、私が自慢できないじゃないの!)」


 母の言葉をローズは良く考え、そうかと納得する。


 学園にも、似た様な方が一人居たわね?

 誰の物でも欲しがって居たわ、盗みこそはしていない様だったけれど……多分。


 ピンク頭で下品な方だったわ。お名前は、聞かなかったから知りませんが……。


 確か……下級生だったかしら?


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