閑話 ローズマリアの気持ち 3

 ルー兄様から、頂いたプレゼントを開けた。

 中に入っていたのは、テディベアとオルゴールと言って居たかしら、とても素敵プレゼントだった。


 テディベアのリボンに付いた石。

 ネックレスに付いた石。

 オルゴールに付けられた数個の石。


 どれも宝石なのだそうで、聞いたときにビックリしわ。

 中でも一番綺麗な、青紫色の宝石が一際綺麗だったのよ。


 何て贅沢なプレゼントでしょうか。


 テディベアに付ている、ネックレスは外せて身に付ける事が出来ると、ルー兄様が仰ってましたわ。

 早速ネックレスを身に付けたいのだけれど……メイドが居ないので付けられないわ! 全く役に立たないわね!腹の立つこと!


 宝石は、誕生石と言う物で守護石になるそうてす。

 守護石なんて、ルー兄様の温かい気持ちが嬉しい。

 オルゴールは、可愛い人形がクルクルと回り音が出る。オルゴールから流れる音は、聴いた事はないが素敵な音だった。


 こんな素敵な、プレゼントは私しか持っていないだろう。


「ローズ誕生日おめでとう」


 と優しいお声で、お祝いしてくれたわ。

 とても嬉しくて、涙が出そうに成ったのをお母様が見ていたのか助けてくれた。

 お母様ありがとう、泣かなくて良かったわ。


 ルー兄様の、前で泣く何て出来ませんもの。


 さて、誰に自慢しましょうか。

 まずはマルレイにしょうかしら?


この時のローズが、一番幸せな時間だった。

この後に、ローズが後悔する事になるとは誰も思って居なかった。

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