第34話 朝食はサロンで……

 セバスが、ローズのお茶を給仕するこの光景は珍しいんだよなぁ~まぁ、妹にメイドが付いてないからな今は…………。


「セバスありがとう」


 礼を言いながらティーカップを受け取り一口飲む。


「美味しい、ルー兄様。セバスのお茶美味しいですわ」

 んなの、当たり前だろう俺のスーパー執事だぞ?!


「ははっセバ、誉められたな良かったな?」


 その言葉を聞き、セバスが笑って返事をする。


「それは嬉しいですね。ローズお嬢様に御茶をお出しする何て、滅多に無いですからお褒めいただき、ありがとう御座いますローズお嬢様」


 しっかりローズに礼をする。出来た奴だね?感心するよ……。


「フフフ、どういたしまして」


そこへ母がメイドの、リタを連れてサロンに入った来た。


「あらローズ、マルレイはどうしたの?」

「お母様、おはよう御座います。マルレイは今、お部屋整理をしていますわ」

「そうなの……?セバス私にもお茶を!」

「畏まりました、少々お待ち下さいませ」

「おはようございます。母上、母上こそ珍しいですねナタリは?」

「ルークおはよう。ナタリは今日は無理よ!だから暫くリタが専属なのよ。あら!セバス有り難う」


セバスからティーカップを受け取る。


「ルークは?サロンで朝食ですか?」


 テーブルに有るサンドウィッチを見て母が聞いてくる。


「ええ、今朝は使用人が皆、忙しくしていますからね」

「美味しいそうね、私も頂きたいわね?ローズは?」

「え?私は大丈夫ですわ。それよりも、お母様見てくださいませ!」

「そう?ルーク私にも、サンドウィッチ下さらない?」


 母は、マイペースな人だね……自分の意見が先に立つ、特に空腹時は逆らわない事にする。


「分かりましたよ、私と同じ物で宜しいですか?」


 母がニッコリ笑ってそれで良いと返事する。


「それでは、此方をお召し上がりください母上」


コトリと、サンドウィッチが乗った皿をだす。


「美味しそうね、中は何が挟まっているの?」

「タマゴと、海老カツと、ツナマヨと、ハムチーズと野菜ですよ」

「種類が多いのね?どれから頂こうかしら?迷うわぁ……」


 サンドウィッチぐらいで、迷わないで欲しいが女性は皆そうだな?まぁ好きに食べてくれ。

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