第28話 ルークの苛立ち。
ルークが着替えを済ませて執務室の前に立つとセバスが扉をノックする。
「失礼いたします。ルーク様をお連れ致しました」
すると、中から入室の許可が下りたので部屋に入る。
「失礼致します。父上」
ルークが部屋に入って、後からセバスが続いて入室して来た。
ルークが部屋に入ると、両親が二人の揃って執務室居るのに少し驚く。
「お呼びとの事でしたので、参りましたが…」
「どうした?」
「いえ、お二人御揃いで執務室に居られらのは、珍しいと思いまして」
「ええ、緊急だったよのルーク」
やはりそうか、影からの報告通りだな。
「それで父上、母上、如何致しましたか?」
「ルークよ、どうせ情報は影から聞いてるのだろ?」
「ええ、まぁ……多少ですが」
「それなら話しは早いわ。本当にルークは余計な話をせずに、済むから寂しいわ」
何を言うんだ白々しい。来て早々、久々の母の塩対応にぶちギレる寸前である。
「それで、何をすれば良いのですか?エルク兄様に何が助言でも頂ましたか?」
また、俺に何かやらせる気だな、あの人はいつも厄介事を思い付くと俺に押し付ける。
だが、あの人も忙しいのだろう……今回は仕方がないか?
「ええ、そうなの。エルが屋敷のすべてに結界を張れば?と言うのよそれと……パーティーの招待客は全て、玄関に張った転移門に潜らせては?という案を出したのよ」
「はぁ、またそれは大胆な……流石エル兄様ですね。私が疲れるのを見越してですかね?」
どうせ俺にやらせておけば、位に考えたのだろう。全く良い性格をしている、自分でやってみろ!腹立たしい。
先ほどの俺の心配を返せ!
だが……ルークの予想は、概ね合っている。
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