第26話 領地の屋敷にて フォルクスside 6

 執務室に戻ったフォルクスは扉をノックする。

「失礼致します旦那様、フォルクスで御座います」

「フォルか入れ」


 中から入室の許可がでたので、部屋に入る。


「旦那様、奥様。お待たせ致しました、ルーク様にお声をおかけして参りました」

「そうか、それでルークはどうした?」

「姿が見えないわね?何故かしら?」


 フォルクスの後ろを、ガウルがチラリと見る。


「はい、ルーク様ですが。彼方の屋敷にて、新年のご準備をされて居りましたので。こちらには、一度お召し物をお着替えになられてから。こちらに、来て頂けるそうです。ですので、暫くお待ち下さい。との事でした」

「そう?お着替えなら仕方ないわ、私は少ここで二人の話を聞いてますわ。フォル報告をして頂戴」

「そうか?リエル、大丈夫か?」

「ええ、少し疲れたわ」


そう言うと、リエルはソファーにゆったりと座りお茶を飲む。


「そうか?では、フォルよルークを待つ間報告してくれ。で?ルークから預かったか?」

「はい、鞄を3個程預かりました」


と、鞄をテーブルに出す。


「ほう……それで何と?」

「はい、一つは屋敷の大ホールの物が、全て入るそうです。ですので明日全て領地に運べます」

「そうか、フォル全て任すぞ」

「はい、承知致して降ります。そして後の二つはどうやら、性能が同じ物の様です。一つは旦那様へ、もう一つは私に御貸し頂けるそうです。性能は屋敷がそのまま、全て入るそうです。残るのは土地だけと仰って居りました」


話を聞き、青ざめて旦那様が私に詳しい話を聞いて来ますが私も余り、説明が良く出来ません。

ルーク様が早く、こちらの部屋に来て頂けると助かるのですが……。


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