第23話 領地の屋敷にて フォルクスside 3

「ルーク様!ポーションなんて、そんなお高い物を私になど」

「高くないよ?それは俺の自作だしな。疲れが取れて、力も回復するように調合してあるから効くぞ」


 フォルクスは、その話しを聞いて目眩がした。

 多分これは、金貨数枚はする品物だろう。

 それを、意とも簡単に……人に渡せる器の大きさに感心する。


「ルーク様、ポーション有り難う御座います。疲れが取れました」

「ああ、気にするな?それと、マジックバックだったな。どれくらい要るんだ?」

「そうですね。王都の大ホールでパーティーを行う予定でしたので、後の2個か3個あれば何とか」

「そう、ならば」


 ルークがイベントリィから鞄を出してくる。


「これなら良いかな、一つは大ホールは余裕で入るから何でも要れて大丈夫。後2個目は王都屋敷一体全部入るから、最終的にこれかな。残るのは土地のみだ、これなら父上が喜ぶ。こっちは、父上に保管して貰って使ってくれ」

「は?全てで、ございますか?ルーク様」


 また、ルーク様の言葉にビックリする。


「そう全てだぞ、流石に土地は入れられ無いけどね。後これはフォルクス用に、新しい鞄だ。どうせ家族で、こっちに来るんだろ?なら在ると便利だぞ」

「どうせ領地の開拓も、俺がする羽目に成るんだろうしな」


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