第13話 エルクの考え。

フォルクスが扉を開けるとエルクが、執事のルイスを従えて扉の前に控えて居た。


「父上お呼びと伺いましたので、参りましたが。ご用でしょうか?」

「あぁ、そうだまぁ入れ」

「失礼致します」


エルクが、ルイスを従わせて部屋に入った。

部屋を見渡すと、母が居たのにビックリした。


珍しいですね、母上が執務室に居るなんて。

しかも、チェスの執事迄居ますね何事ですか?嫌な予感がするのは………俺だけか?


振り返りルイスを見ると、ルイスの顔が引き釣って居た。(笑)


「皆様お揃いで、如何致しましたか?私だけではなくルイス迄お呼びとか………」

「あぁ、悪いなエル。しかし、緊急なのだ許せよ?」

「父上母上からの、お呼びでしたら。何処にでも伺いますが……」

「エル、端的に言います。ローズのパーティーの日取りが、第三馬鹿に漏れました。それと、男爵家のピンクが我が屋に、招待状を寄越せと抗議してきました」


母が随分内容を端的に告げて来た。

随分カットしたなおい!母よ……まぁ、良いが言いたい事は分かったが。しかし、また面倒なローズも可愛そうに?

ルーは……ま、放っておけば良いか……な?

あいつは、放っておいても自分でなんとかできる奴だからな!安心して任せられるしな?仕事も振れる。大事な弟だ、チェスターには分かるまいよ!


「母上、端的に過ぎますよ」(笑)


だが長々と話されるよりは良いがな。


「では、私の案を一つ申します。パーティーを此方の屋敷で開催をしない様に致しましょう。そして領地の屋敷で行いましょう」

「「「「「おお」」」」」

「それは、思い付かなかったぞ」


流石私の息子だ、直ぐ様思い付くとは時期領主はエルクだなやはり、チェスターにはちと荷が重いか。


「とりあえず、全ての準備を領地で行いましょう。こちらから運ぶ物は全て、これから運んで仕舞いましょう。そして当日の招待客は、屋敷の玄関に転移問をルーに作らせ。あと、この屋敷に頑丈な結界もルーに張らせる。それなら、屋敷の警護もせずに、全員あちらに行けますよ?なので細かい打ち合わせは、フォルクスが前日迄に、すべて済ませる形で行きましょう?」


「そうだな、そうしょう。フォルクスお前達は、ローズのパーティーの前日に、使用人全員を会議室に集め説明してくれ」


「は、畏まりました(これは……またバタバタしそうですね)」


よし、これで問題は無いな。


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