第三章 誕生日パーティー

第1話 ローズマリアの帰宅

 ローズが学園の休みに入り王都の屋敷に帰宅した。


「お父様、お母様、ただいま戻りましたわ」


 ローズの帰宅を両親が迎える。


「まぁ、ローズお帰りなさい」

「ローズお帰り」


 両親とハグをして屋敷の中に入る。


「疲れただろう。部屋に戻ってゆっくりすると、良いぞ。ローズ」 

「お嬢様お帰りなさいませ。夕食の時間にお部屋にお呼び参ります。それまでは、お部屋でごゆっくりお寛ぎ下さいませ」

「ただいまフォル。疲れたから、そうさせて頂くわ。では、お父様お母様。後程」


 スカートの両端を軽く摘まみ挨拶をして屋敷の中に入って行く。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 自室に入りローズマリアは、ソファーに座る。


「はぁ、疲れたわ。でも……久しぶりに戻って来たから、ゆっくりしたいわね。マルレイ喉が乾いたわ」

「はい、お嬢様ご用意致しました。こちらをどうぞ」


 マルレイと呼ばれた、メイドがローズマリアにお茶を出す。


「マルレイありがとう」


 ティーカップに口をつける。


「美味しい。マルレイ私が誕生日に着る、ドレスは用意出来てるのかしら?」

「はい、奥様がご用意されてますよ。明日こちらに届くはずで御座います」

「まぁ、楽しみだわ。パーティーも開いて頂くのよね?」

「ええ。お嬢様の成人パーティーですから、お呼びする。お客様も多いと伺って居りますわ」


 楽しみですね?お嬢様と、言って両手を前に組合せてポゥとなってるわよ?マルレイ。フフフ。


「フフ。何故マルレイが、楽しみなのかしら?私の誕生日パーティーよ?」

「こ、これは申し訳ございません。お嬢様の素敵なドレス姿が目に浮かんでしまい……」

「本当かしら?まぁ良いわ、ありがとう。マルレイ、さっお夕食の席で着るドレス、選んで頂戴!」

「畏まりました」


 頭を下げて、マルレイがローズの着るドレスの準備をしにクローゼットに入って行った。


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